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2026.06.06 昼

薪が生み出す、土地の味。@TENKARA GELATO

デザート

奈良

999円

★★★★☆

奈良県天川村。清流と深い山々に抱かれた集落に佇む『TENKARA GELATO』。2023年8月に誕生した自然派ジェラート専門店で、店名には「天からの恵みをいただく」という意味が込められている。

TENKARA GELATOのデザート - 食べある記

手掛けるのは、天川村出身の畠中亜弥子氏。メニュー開発を担うのは、夫でフレンチシェフの砂山利治氏だ。砂山氏は、同じ天川村でレストラン「SÉN」を営み、熊野川流域の風土や文化を料理に落とし込む。『TENKARA GELATO』は、その思想をジェラートという親しみやすい形で表現する店である。

TENKARA GELATOのデザート - 食べある記

まずは、シグネチャーの「薪ミルク」。天川村の間伐材を使ってミルクを燻製し、炭化させた柑橘のパウダーを添える。乳のコクに、焚き火を思わせる香ばしさがじわりと重なる。「SÉN」で料理を生み出す薪が、今度はジェラートそのものの味になる。林業の村らしい文脈まで含めて成立する、実に料理的な一杯だ。

TENKARA GELATOのデザート - 食べある記

もう一つは「古都華ミルク」。奈良県産苺「古都華」の華やかな甘酸っぱさを、ミルクのまろやかさが柔らかく包み込む。「薪ミルク」の強い個性とは対照的に、果実の魅力を素直に楽しめる味わい。交互に食べれば、煙の余韻と苺の酸味が心地よく行き来する。

『TENKARA GELATO』は、山奥で偶然見つけるジェラート屋ではない。『SÉN』から続く土地への眼差しを、冷たい一杯から気軽に体験できる場所だ。特に「薪ミルク」は、この村まで足を運ぶ理由になる。ご馳走様でした。

TENKARA GELATO
奈良県吉野郡天川村沢谷2-1
https://tabelog.com/nara/A2905/A290503/29014162/

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