2026.06.02 もつ焼きと向き合う、路地裏の夜@もつ焼き じんちゃん 焼鳥・焼きとん 秋葉原・神田・水道橋 50000円 ★★★☆☆ 本郷三丁目の路地裏に佇む『もつ焼き じんちゃん』。2010年創業。カウンターだけの小さな店内には、いくつか独自のルールがある。酒は一人5杯まで。同じ酒のおかわりは、空いたグラスを上のカウンターへ。反対に、食べ終えた皿はそのままでいい。撮影はNG。最初は少し身構えるが、要領がわかれば難しいことではない。あとは目の前の串に集中するだけだ。 以前は料理の追加注文もNGだったが、今回は可能になっていた。これは素直にありがたい変化。最初の注文で肩に力を入れすぎず、その日の腹具合に合わせてもう少し食べられる。まずは、柔らかく煮込まれた内臓に味噌のコクが重なる「もつ煮込み」から。脂の甘味を受け止めながらも、必要以上に重たくない。合間に「煮キャベツ」を挟めば、口の中がすっと整い、そのまま自然に串へと向かっていける。 ここから焼き物へ。 「タン」は、噛むほどに肉らしい旨味が広がる。「シロ」は、香ばしく焼かれた表面と内側の弾力が持ち味。「チレ」は、柔らかな食感と内臓らしい風味が印象に残る。「レバ」は、濃密なコクをまっすぐに楽しむ一本。「ツクネ」は、ふわりとした肉感の中に食感のアクセントあり。「アブラ」は、じゅわりと溶ける旨味に酒が進む。 そして、追加注文ができるようになった恩恵を預かり、もう少しだけ注文を重ねた。ひとつは「厚揚げ」。表面の香ばしさと大豆の穏やかな甘味が、脂の流れを一度落ち着かせてくれる。締めに選んだのは、香ばしく焼かれたパンを添えた「カレースープ」。スパイスの香りを吸わせれば、パンの焼き目の香ばしさも重なり、もつ焼きの余韻を残しながら、少しだけ方向を変えて着地する ルールはいくつかあるが、慣れてしまえば居心地は悪くない。撮影を忘れ、部位ごとに異なる食感と脂の個性に向き合う。追加注文もできるようになり、以前より少し気軽に楽しめるようになった。本郷三丁目で、静かにもつ焼きを味わう夜。ご馳走様でした。 — もつ焼き じんちゃん東京都文京区本郷2-39-7https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131004/13114147/