2026.05.31 昼 王道って、こういうことなのだろう。@いっちゃん 本店 お好み焼き・もんじゃ焼き・鉄板焼き 広島市 1000円 ★★★☆☆ 広島駅新幹線口から徒歩10分ほど。駅前の賑わいを少し離れた光町に店を構える、お好み焼きの名店『いっちゃん 本店』。 店主の市居馨氏は、30年以上にわたって鉄板に向き合ってきた職人。もともとは父親が営んでいた「みっちゃん」を継ぎ、二代目として店に立っていたが、親の看板ではなく、自分自身の味を追求するために再出発。市居氏の名前から一文字を取って、「いっちゃん」と名付けたそうだ。現在は本店に加え、広島駅直結のekie店、イオンタウン楽々園店も展開する。ミシュランガイドのビブグルマンには6年連続で掲載の実力店。 注文したのは「カキそば(肉玉子カキ入り)」。 薄く焼いた生地に、キャベツ、モヤシ、豚肉、玉子、そして細めのそば。そこへ、鉄板で焼き目をつけた大粒の牡蠣が並ぶ。キャベツは、時季や状態に合わせて切り方を調整しているそうで、この店らしいこだわりの一つ。口に運べば、そばの香ばしさと玉子のまろやかさに、牡蠣の濃厚な旨味が重なる。上から添えた牡蠣が磯のコクを明確に加え、全体を一段豊かにしている。広島のお好み焼きに、広島の牡蠣。王道って、こういうことなのだろう。 もう一品は「鶏炒め」。 鉄板で焼かれた鶏肉には香ばしい焼き色が入り、中にはしっとりとした弾力が残る。玉ネギ、ピーマン、ニンジンなどの野菜も添えられ、ポテトサラダと千切りキャベツまで付く。気取らない食堂らしい一皿だが、こういう料理が妙に嬉しい。お好み焼きの前に軽くつまむつもりが、箸は思った以上に進んでしまう。 『いっちゃん 本店』の魅力は、長年にわたって鉄板に向き合ってきた市居氏の仕事を、肩肘張らずに味わえることにある。王道のお好み焼きを丁寧に仕上げ、そこへ牡蠣という広島らしい楽しさを重ねる。広島で「お好み焼き」を食べるなら、覚えておきたい一軒だ。ご馳走様でした。 — いっちゃん 本店082-567-6776広島県広島市東区光町1-6-30 第一吉岡ビルhttps://tabelog.com/hiroshima/A3401/A340121/34003109/