2026.05.17 昼 神戸の旧教会で出会う、ローストビーフサンド@カフェ フロインドリーブ 本店 喫茶店・カフェ 神戸市 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 神戸・生田町、旧教会の礼拝堂で味わう老舗ベーカリーカフェ『カフェ フロインドリーブ 本店』。 創業は1924年、ドイツ出身のパン職人ハインリヒ・フロインドリーブ氏が神戸で開いた店をルーツに持つ老舗で、店名も創業者の名を冠したもの。現在の本店は、1929年築の旧神戸ユニオン教会をリノベーションした空間で、高い天井やシャンデリアの光が、カフェというより“パンの礼拝堂”と呼びたくなる雰囲気を作っている。日曜のオープン時で37人待ちという人気ぶりも少し納得。神戸らしいハイカラな時間を、パンと焼き菓子とともに味わいに来る場所なのだ。 いただいたのは「オリジナルローストビーフサンドウィッチ」。軽くトーストされたパンに、ローストビーフ、サニーレタス、オニオン、ソースが重なる王道の構成。かぶりつくとパンの香ばしさ、肉の旨味、野菜の瑞々しさが順番に顔を出す。デミグラス系の甘辛いコクとマスタードマヨネーズらしき酸味が全体をまとめ、後味にはパンの小麦感。付け合わせの「マカロニツナサラダ」もたっぷりで、サンドイッチの満足感を底上げする。歴史あるベーカリーのサンドイッチとして、過不足のない安心感がある。 「オレンジジュース」は、旧礼拝堂の白い空間に映える鮮やかな黄色。サンドイッチの脂やソースの余韻をすっきり流してくれて、ランチ全体を軽やかに整える。食前に出された「クッキー」も、甘くて、ほろっとして、素直においしい。バターの香りと粉の甘さがきちんと残り、長く愛される味の輪郭を感じさせる。こういう素朴な甘さにはつい手が伸びてしまう。 フロインドリーブの料理は、革新的な技法で驚かせるタイプではない。創業以来のドイツパン文化、神戸の洋菓子文化、そして旧教会という空間の記憶を、サンドイッチや焼き菓子に落とし込む店だ。料理単体ではなく、この場所で、この歴史を眺めながら食べることに価値がある。一言で表すなら、神戸のハイカラを今に残す喫茶遺産と言ったところ。ご馳走様でした。 — カフェ フロインドリーブ 本店078-231-6051兵庫県神戸市中央区生田町4-6-15 2Fhttps://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28000366/