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2026.05.15 夜

肉で遊ぶ、人形町の焼肉。@焼肉 燈花

焼肉・肉料理

東京・日本橋

10000円〜29999円

★★★☆☆

人形町の焼肉店『焼肉 燈花』。2007年創業の一軒で、店としてはオーセンティック、ノスタルジックを掲げるが、実際に食べて印象に残るのは創作性の強さ。焼肉というフォーマットを土台にしながら、燻製、和のアプローチ、食感や温度の遊びを重ね、肉を少し違う角度から見せようとする姿勢がある。アラカルトで皿を拾っていくと、ネーミングにもその個性がにじむ。焼肉屋らしい直球の名前だけでなく、少しひねった言葉選びが並び、食べる前から店の創作好きな性格が伝わってくる。

例えば、「半殺しキムチ」。塩で殺していないシャキシャキの食感を売りにした一品で、鰹節と胡麻を効かせた和風仕立て。辛味より旨味を前に出した、日本人好みのキムチだ。

例えば、「特選和牛のコールドストーンビーフ」。見た目も味わいもどこか鮪のネギトロを思わせる。冷えた石で温度を保った和牛に、海苔、山葵、あられを合わせる構成で、脂の甘みを山葵がすっと切り、あられのしゃくしゃくした食感が後を追う。

例えば、「和牛コンビーフ」。自家製らしいしっとり感が特徴で、脂のコクをじわりと広げながら、バゲットと合わせることで肉バル的な表情も見せる。

例えば、「スーパーミート3」。この店の見せ場のひとつで、生肉と焼肉を掛け合わせたような一皿だ。表面を焼くことで豚脂がじわりと溶け出し、中にはレアな肉の食感が残る。温かい外側と冷たい内側、味噌や大葉の和のニュアンスも重なり、温度差と食感のコントラストが記憶に残る。塩気はやや強く感じたが、発想としてはこの店らしい。

焼肉メニューにも、ひと工夫が加わる。

「特選焼きしゃぶ」は、スタッフが目の前でさっと火入れしてくれる一皿。特選ミスジでおろしポン酢を巻いて食べさせる設計で、脂を酸味で流していくタイプだ。

「燻製上タン塩」は、タンの弾力に燻製香を重ねることで、塩焼肉に香りの輪郭を加える。

「特選炙りレバー2点盛り」は、角切りとスライスの食べ比べ。角切りは生姜をアクセントに、スライスはねっとりとした質感を楽しませる構成。

締めにも少し遊びがある。

「ふわとろ玉子スープ」は、名前通りの安心感がある一杯。

そして、「小さな極上ネギとろ丼」は、もはや鮪のネギトロ丼そのもの。和牛の脂の甘みと海苔の香りで、焼肉の締めというより小さな丼として楽しめる。

全体として、王道焼肉をベースにしながら、創作性を随所に差し込んでくる『焼肉 燈花』。その工夫がすべて綺麗にハマっているわけではないが、“焼肉を少し違う角度で見せたい”という意思は伝わってくる。定番だけでは物足りない人に、こういう変化球の焼肉は喜ばれるだろう。ご馳走様でした。

焼肉 燈花
050-1720-7355
東京都中央区日本橋人形町2-23-1 パークホームズ日本橋人形町二丁目 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13279087/

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