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2026.05.14 昼

たらふくの名に、胃袋が頷く@食事処 たらふく

居酒屋・定食

埼玉

1000円〜2999円

★★★★☆

埼玉・与野本町の住宅街に、名前からして腹を空かせて向かいたくなる一軒がある。『食事処 たらふく』。2017年末頃に開いた食事処で、店主は老舗和食店で長く修業した料理人だという。毎日市場へ足を運び、魚の目利きと手作りの味を大切にする姿勢が、定食の端々ににじむ。いただいたのは、看板格の「ぶりと平政の刺身ととり唐揚げ定食」。刺身と揚げ物を同じ膳に並べる欲張りな構成で、店名そのままに腹を満たしにくる食堂である。

まずは「ぶりと平政の刺身」。厚みのあるカットで、皿の上にどっしりと構える姿がいい。口に運べば、「ぶり」はむっちりとした食感のあとに脂の甘みがじんわり広がり、「平政」はより引き締まった身質で、きれいな旨味を残していく。薄造りでは出せない満足感があり、醤油を少しまとわせるだけで白飯へ一直線。これは米を呼ぶ刺身だ。

一方の「とり唐揚げ」もいい仕事をしている。衣はカリッと香ばしく、たれをまとって艶やかな表情。噛めば鶏の旨味に甘辛い味わいが重なり、揚げ物ならではの香ばしさが食欲を再加速させる。刺身で静かにうなずき、唐揚げで前のめりになる。いい意味で忙しい定食だ。

白飯は、粒立ちも素直で刺身にも揚げ物にもよく寄り添う。魚の脂を受け止め、唐揚げのたれを抱き込み、味噌汁で締める。この三角食べのリズムこそ、食堂の底力。小鉢や漬物も過不足なく、膳全体をきちんと整えている。

刺身の厚切りに目利きが見え、甘辛いたれをまとった揚げ物には食堂らしい親しみが宿る。『食事処 たらふく』は、近くにあったら確実に日常の選択肢に入ってくる店だ。気づけば、店名の通りに満たされている。ご馳走様。

食事処 たらふく
048-711-8064
埼玉県さいたま市中央区桜丘2-3-6
https://tabelog.com/saitama/A1101/A110101/11046666/

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