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2026.05.08 昼

ヘルシーとジャンク、まさかの握手@肉野菜炒め ベジ郎 渋谷総本店

居酒屋・定食

渋谷・恵比寿・代官山

〜999円

★★★☆☆

渋谷の街角で、肉野菜炒めを主役に据える『肉野菜炒め ベジ郎 渋谷総本店』。店に入れば、耳に届くのは鍋を振る音ばかり。ここで主役を張るのは、ただの肉野菜炒めではない。野菜をたっぷり食べる健康感と、背脂や唐揚げに身を委ねる背徳感。その矛盾を無理に解決せず、同じ皿の上で仲良くさせたのがベジ郎の面白さだ。そもそもは青果卸を母体に、コロナ禍で行き場を失った野菜を救うべく生まれた業態。渋谷総本店は2021年12月1日にオープンした。ヘルシーとジャンクを戦わせるのではなく、見事に握手させたところにベジ郎の発明がある。

注文の軸はもちろん「肉野菜炒め」。味は醤油、味噌、ポン酢などから選び、野菜量、肉量、背脂量まで調整できる仕組み。通常でも一日分の野菜に届くボリューム感で、皿の上にはキャベツ、モヤシ、ニンジンが山のよう。そこに唐揚げがゴロゴロと潜み、中央には白い背脂が鎮座する。見た目は罪深い。だが、野菜である。ここが脳をバグらせるポイントだ。「肉野菜炒め」は、高火力で一気に炒めたシャキシャキ感が生命線。濃いめのタレが全体をまとめ、背脂が加わることでコクと丸みが増す。野菜の水分で軽さを残しつつ、味の重心はしっかりジャンク。健康感を入口にしながら、出口は白飯へ一直線である。

面白いのは、肉が豚バラではなく「唐揚げ」であること。野菜炒めの中から衣をまとった鶏が現れるだけで、定食としての満足度がぐっと上がる。タレと油を吸った衣は白飯泥棒そのもの。さらに卓上の調味料で味変も可能で、激辛の刺激を足すもよし、カレー粉で一気にB級グルメへ振るもよし。

店の推奨では、最後に残ったスープをご飯にかけるのが正解らしい。だが、そこまで待てなかった。野菜を食べているという免罪符を得ながら、唐揚げと背脂と濃いタレに押されて白飯は早々に空っぽ。スープをかけるご飯がない。これはもう、米不足ではなく計画不足である。

『肉野菜炒め ベジ郎 渋谷総本店』は、野菜不足の現代人に向けた、かなり力技の解決策だ。丁寧に作られているし、仕組みとしてもよくできている。味の着地点は想像の範囲内ではあるが、野菜炒めをここまでエンタメ化した功績は大きい。渋谷で腹を満たしたい、でも少しは野菜も摂ったことにしたい。そんな都合のいい欲望に、真正面から応えてくれる一軒である。ご馳走様でした。

肉野菜炒め ベジ郎 渋谷総本店
03-6427-8470
東京都渋谷区道玄坂2-23-11 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13265934/

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