2026.05.03 昼 豊洲で魚じゃなくて、ホルモンを焼く。@好ちゃん 豊洲 焼鳥・焼きとん 築地・湾岸・お台場 5000円〜9999円 ★★★☆☆ 豊洲市場の隣、千客万来の3階に暖簾を掲げる『好ちゃん 豊洲』。かつて飯田橋で人気を集めた焼肉・塩ホルモンの流れを汲む一軒で、豊洲の賑わいの中にあっても、その流れにちゃんと沿うように、新鮮なホルモンを塩で食べさせるスタイルを貫いている。観光地という立地だけで人を集めている店ではなく、ちゃんと肉好き、ホルモン好きにも響く内容になっている。 まずは名物サイドの「春菊バクダン」。こんもり盛られた生の春菊は、見た目からして緑の爆弾。口に運べば、シャキッとした食感のあとに青い苦味が広がり、肉の脂をすっと洗い流してくれる。春菊の香りと塩味の組み合わせがよく、焼肉の合間に挟むと胃袋が自然とリセットされる。 「韓国風ゆで豚とキムチ」は、しっとりとした豚の旨味に、キムチの酸味と辛味を重ねる前菜的な一皿。豚の脂は穏やかで、キムチがきっちりアクセントになる。焼く前の助走としては過不足のない内容で、卓上のテンションを自然に上げてくれる。 「牛タン」は、薄切りで塩気をまとわせた王道型。焼けば表面に香ばしさが立ち、レモンを絞れば脂の輪郭がきゅっと締まる。食感は歯切れよく、噛むほどにタンらしい淡い旨味が出てくる。驚きよりも安心感。焼肉の一番打者としてきっちり役割を果たす。 主役はやはり「好ちゃん盛り」。この日は「ハツ」「コプチャン」「ギアラ」あたりを中心に、ホルモンの食感違いを楽しむ構成。「ハツ」はサクッとした歯切れと赤身のニュアンス、「コプチャン」は脂の甘みが主役、「ギアラ」は噛み込むほどに野性味が出てくる。塩でまとめることで臭みを抑え、炭火の香ばしさと脂の甘さを前に出す設計だ。 締めの「モツナポリタン」は、この店らしい遊び心のある一皿。もっちりとしたナポリタンに、モツのゴリッとした歯応えが重なる。ケチャップ的な甘酸っぱさに内臓らしい噛み応えが加わり、どこかジャンクで、どこか焼肉屋らしい。焼肉屋の締めとして、きっちり記憶に残る一皿だ。 『好ちゃん 豊洲』は、豊洲千客万来という集客力のある場所にありながら、立地だけに頼った店ではない。飯田橋時代からの流れを汲む塩ホルモン、芝浦直送を掲げる鮮度感、そして「春菊バクダン」や「モツナポリタン」といった記憶に残る脇役たち。すべてが高密度に研ぎ澄まされているわけではないが、焼肉としての楽しさはちゃんとある。豊洲で魚ではなくホルモンを選ぶ、そんな選択肢も悪くない。ご馳走様でした。 — 好ちゃん 豊洲050-1809-9553東京都江東区豊洲6-5-1 うまいもん横丁 3Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1313/A131307/13293167/