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2026.05.01 夜

炭と薪と遊び心のイタメシヤ。@RODEO

イタリアン・ピザ

東急沿線

10000円〜29999円

★★★★☆

中目黒駅から少し歩いた先、和の行灯に浮かび上がるアルファベットの「RODEO」の文字。この違和感が、いい意味で店の遊び心を物語っている。暖簾をくぐれば、炭と薪の香りをまとった活気ある空間が広がる。料理が仕上がる音や香りもまた、店を彩る演出のひとつ。見せ方には遊びがあり、味わいにはきちんと満足感がある。入口の行灯に宿る遊び心は、そのまま皿の上にも一貫して流れている。この軽やかな高揚感こそが、RODEOの魅力の入口なのである。

料理はアラカルトで楽しむスタイル。前菜、卵料理、チーズ、パスタ、肉料理と、食べたいものを自由に組み立てられるのが嬉しい。ポーションは小さめで、少しずつ色々楽しめるのも魅力だ。全体の印象は、イタリアンを軸にしながらも、炭火や薪火の香ばしさで皿に力を与えるアプローチ。上品にまとまりすぎず、食欲にまっすぐ訴えてくるのがいい。目の前で仕上げるライブ感もあり、皿が届く前から胃袋が前のめりになる。

まず「新玉ねぎの冷たいスープ」。小さなカップに収まった白いスープは、ひんやりとした口当たりから新玉ねぎの甘みがふわりと広がる。濃度はなめらかで、後味は軽い。最初の一杯として、これから始まる料理達に向けて、胃袋をやさしく起こしてくれる。

「「アジのカルパッチョ」は、皮目の艶やかな光沢とオリーブオイルの黄色が食欲を誘う一皿。主役はもちろんアジだが、印象を決定づけるのはパプリカのソース。アジの脂に、パプリカの甘みと酸味がぴたりと寄り添い、レモンが後味をきゅっと引き締める。魚の青い香りを消すのではなく、明るい方向へ連れていくソース使いがいい。

「十勝マッシュルームのオムレツ」は、卵の柔らかさと茸の香りで魅せる一皿。ふわりと火入れされた卵の中に、マッシュルームの旨味がじんわりと広がる。上から削られたチーズの塩気、黒胡椒の刺激、レモンの酸味が加わることで、濃厚なだけで終わらない。

名物「炙りカチョカバロのブルスケッタ」は、もう見た目からずるい。炙られたカチョカバロがとろりと溶け、焦げ目の香ばしさとミルキーなコクが一気に押し寄せる。パンの香ばしさとチーズの塩気が重なり、噛むほどに幸福度が上がっていく。シンプルなのに強い。いや、シンプルだからこそ強い。

そして看板料理の「炭トキドキ薪 ミートスパゲティ」。

炭火で焼いたハンバーグを、目の前でパスタの上にのせ、豪快に崩してソースと絡める演出付き。もはやミートソースというより、ハンバーグスパゲティと呼びたくなる迫力だ。肉の塊感を残したまま太めの麺に絡むので、パスタでありながら肉料理を食べた満足感がある。炭の香ばしさ、肉汁の甘み、ソースのコク、仕上げのチーズ。わかりやすく旨く、記憶に残る。

肉料理は「本日の骨付き鶏もも」。この日はホロホロ鳥。皮目は香ばしく焼き上がり、身はしっとりとした弾力を残す。骨付きならではの旨味があり、噛むほどに肉汁がじわり。炭火の香りが表面を引き締め、レモンが後味をすっと整える。火入れだけでなく、香りまで味わわせる一皿だ。

締めの甘味は「ティラミス」。ココアの苦味とクリームの柔らかさが、肉とチーズの余韻をきれいに受け止める。ここまでしっかり食べても、デザートは別腹。

『RODEO』は、入口の違和感から皿の演出まで、遊び心が一貫したイタメシヤ。料理はわかりやすく、楽しく、そして十分に満足できる内容。アラカルトで好きな皿を重ねながら、名物のミートスパゲティで持っていかれる。中目黒で、気取らず旨いものを食べたい夜にちょうどいい一軒だ。ご馳走様でした。

RODEO
03-6451-2262
東京都目黒区中目黒3-5-1 中目黒プレアタワー 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13213575/

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