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2026.04.28 昼

長く愛される、船橋の中華そば@赤坂味一

ラーメン・つけめん

船橋・市川・浦安

〜999円

★★★☆☆

船橋市役所のほど近く、青い暖簾と年季の入った木札が迎える老舗『赤坂味一』。昭和50年、1975年創業という歴史を持ち、地元の胃袋を長く支えてきた一軒だ。大きな丼、白いレンゲ、木目のカウンター。すべてが昭和の中華そばの文脈にありながら、いまなお客を惹きつけるだけの芯がある。

いただいたのは「中華ソバ」。丼を前にしてまず目に入るのは、たっぷりと泳ぐ黄色い麺。

スープは澄んだ醤油色で、じんわりとした旨味を含みながらも、主役はあくまで醤油の輪郭。強く香りで押すタイプではなく、塩気と甘味、そして油分が一体になって、昔ながらの中華そばらしい力強さを作っている。レンゲで掬えば、口当たりは軽いのに味はしっかり。後味に残る醤油の余韻が、次のひと口を自然に呼び込む。

特筆すべきは麺の食感。店先にも「山田食品特選麺」の木札が掲げられているが、その中太の縮れ麺は見た目以上に強い。啜るというより、噛ませる麺。むちっとした弾力があり、スープを抱え込みながらも自分の存在感を失わない。メンマやチャーシューを受け止める土台としてもよくできていて、麺、具、スープのそれぞれが遠慮なくぶつかる。

「チャーシュー」は脂で押すタイプではなく、肉の繊維を感じさせる昔ながらの仕立て。噛むほどにスープの醤油感と重なり、全体に肉の旨味を足していく。「メンマ」は甘辛い味を含み、ポキッとした食感がアクセントに。「ナルト」と刻み葱の存在もいい。丼の中に必要な役者がきちんと揃い、古典的なビジュアルの中でそれぞれが役割を果たしている。

卓上の「ホワイトペッパー」がまたよく似合う。これを振ると、醤油スープに食堂的な輪郭が加わり、一気に中華そばらしさが増す。さらに「酢」を少し落とすのも面白い。醤油の厚みがすっとほどけ、口の中に軽さが生まれる。味変というより、この一杯が持つ懐の深さを確認する作業に近い。

『赤坂味一』の魅力は、驚かせるための一杯ではなく、納得させるための一杯であること。強い麺、しっかりしたスープ、昔ながらの具材、そして卓上調味料まで含めて完成する日常のラーメン。丁寧に作られていて、安心して食べられる。船橋で長く愛されてきた理由は、この丼の中にちゃんとある。ご馳走様でした。

赤坂味一
047-434-4104
千葉県船橋市湊町2-2-19
https://tabelog.com/chiba/A1202/A120201/12000108/

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