2026.04.24 昼 いい食堂に出会えた、小さな高揚感。@食堂オーツカ 居酒屋・定食 船橋・市川・浦安 1000円〜2999円 ★★★★☆ 行徳の住宅街に溶け込む町食堂『食堂オーツカ』。青いファサードにシンプルなロゴ、ガラス越しに見える柔らかな照明。外観はカフェ的な軽やかさを纏いながら、一歩踏み込めばそこには“食堂”を思わせる安心感がある。2024年の誕生にして早々に百名店入り、その理由は空間の洒落感ではなく、あくまで皿の上にある。 主役は「チキン南蛮」。堂々たるボリューム感。 ゴロッとした国産鶏に、これでもかと覆いかぶさるタルタルは、まず視覚からすっと食欲を引き寄せてくる。衣はしっかり色づき、ザクッと歯を入れると軽快な音、その直後に甘酢の酸味がじわりと染み出す。この酸の入り方がいい。単なる後がけではなく、衣と肉の間にちゃんと存在している。そこへタルタルのコクが重なり、味の層が一気に厚くなる。 気づけば米が足りない。大盛り無料、使うべきだったかもしれない。「茄子の煮浸し」はじんわり出汁を含み、青菜や根菜を使った小鉢は素朴な味わいで口を整える。小鉢まで含めて、食堂としての満足度を押し上げる布陣。さらに艶やかに炊かれた白米と、出汁の効いた味噌汁。この一式が揃って、ようやく食堂の幸せは完成する。 『食堂オーツカ』は、ただ腹を満たすだけの場所ではない。カフェのような明るさがありながら、皿の上にはしっかり町食堂の安心感がある。主役の「チキン南蛮」はもちろん、「しょうが焼き」「メンチカツ」「焼き鯖」など、次に食べたいものがすぐ浮かぶラインナップも魅力。食べ終えたあとに残るのは、満腹感だけでなく、いい食堂に出会えたという小さな高揚感。 近所にあったら通う、いや、遠くても一度は行く価値がある。そんな一軒。ご馳走様でした。 — 食堂オーツカ047-314-1475千葉県市川市福栄1-3-21https://tabelog.com/chiba/A1202/A120202/12059567/