2026.04.19 昼 神保町で出会う、札幌スープカレー@札幌スープカレー絲 神保町店 カレー 秋葉原・神田・水道橋 1000円〜2999円 ★★★☆☆ カレーの街のど真ん中、神保町で向かったのは『札幌スープカレー絲 神保町店』。新宿で人気を集めた店が神保町へ移ってきた一軒で、目指しているのはしっかり札幌スープカレーの文脈にある一杯。メイン、スープ、辛さ、ライス量を選ぶ注文設計も含めて、個性は実に明快。ひと言でいえば、出汁のコクで食べさせるスープカレーだ。 この日いただいたのは「北海道ザンギ」、スープはオリジナル、辛さは3辛。見た目は彩り野菜が華やかで、一見すると賑やかな印象だが、ひと口目でやってくるのは刺激よりもコク。さらりとした口当たりの中に、出汁感のある厚みがじわっと残る。3辛は“旨辛”の名に近く、辛さで押すというより、スパイスが旨味の輪郭を整えている感覚だ。派手に暴れる味ではなく、スープそのものを飲ませる力がある。 「北海道ザンギ」もこの一杯の中でちゃんと機能している。もともとザンギはそこまで好物じゃないのだが、ここでは少し話が変わる。外のカリッとした揚げの記憶を残しながら、スープに浸ることで衣と肉が一体化し、ただの揚げ物では終わらない。普通ならジューシーさで完結するところが、スープをまとった途端にコクの受け皿になる。揚げ物なのに重さだけで押してこず、むしろスープカレーの中にいることで収まりがいい。ザンギってこういう着地もあるのか、と少し見直した。 具材では、揚げたブロッコリーの香ばしさがいい仕事をしている。スープに沈めても香りが消えず、ほろ苦さまで含めてアクセントになる。人参や蓮根も、食感と甘みで単調さを防ぎ、スープに奥行きを与えていく。野菜がただ添え物ではなく、それぞれが役割を持っているのは札幌スープカレーらしいところ。気づけばスープもライスもするすると進んでいく。 カレー激戦区の神保町にあって、札幌スープカレーという存在自体がひとつの個性。その上で、この店は出汁のコクと具材のまとまりで、きっちり満足感まで持っていく。「北海道ザンギ」もスープの旨味と自然に噛み合っていて、一杯としての完成度をしっかり支えていた。ご馳走様でした。 — 札幌スープカレー絲 神保町店050-5592-2413東京都千代田区神田神保町1-6 樋谷ビル 1F・2Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13291627/