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2026.04.15 昼

白と黒でほどく、黒豆の輪郭@しろいくろ

デザート

六本木・麻布・広尾

〜999円

★★★★☆

麻布十番の路地裏にひっそりと佇む『しろいくろ』。

和菓子屋ともカフェとも言い切れない、不思議と輪郭の整った一軒だ。古民家を活かした空間、モノトーンで統一された意匠、そして主役に据えるのは丹波黒豆。ただ甘味を売るのではなく、一粒の素材をどう美しく見せるか、その編集そのものを店にしている印象がある。

面白いのは、黒豆を和の定番として処理していないこと。塩味や乳のコク、ほのかな酸味まで取り込みながら、甘さの輪郭を整えていく。黒豆は具材というより、味の骨格を支える存在だ。見た目の白と黒をそのまま味のコントラストに接続していて、コンセプトが表層で終わっていないのもいい。建築家とグラフィックデザイナーが手がけた店と聞けば、空間と商品がきれいにつながっていることにも納得がいく。

いただいたのは、看板商品の「塩黒豆ロールケーキ」の食べ比べ。白は軽やかで、黒は香ばしくコクがある。その対比がまず明快で、見た目のコントラストがそのまま味わいにもつながっているのが面白い。ふんわりとした口当たりの中に黒豆クリームのまろやかさが広がり、もう一方は生地の風味とクリームの厚みが前に出て、黒豆の存在感に奥行きを与える。どちらも粒感がきちんと効いていて、ふわふわ一辺倒で終わらないのがいい。二つを並べることで、それぞれの個性がくっきりと立ち上がり、気づけばぺろり。

総じて、強烈なインパクトで押し切るタイプではないが、丁寧に作られた世界観と黒豆の見せ方にはちゃんと惹かれるものがある。麻布十番で甘味に少しセンスを求める日には、こういう一軒がちょうどいい。黒豆という古典的な素材を、ここまで今っぽく見せる手つきはなかなか侮れない。ご馳走様でした。

しろいくろ
03-3454-7225
東京都港区麻布十番2-8-1
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13151089/

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