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2026.04.14 昼

築地の街角で、コクと余韻に出会う@Turret Coffee

喫茶店・カフェ

築地・湾岸・お台場

〜999円

★★★★☆

築地の空気を、そのまま一杯に閉じ込めたような『Turret Coffee』。2013年にオープンしたこの店の名は、かつて築地市場を走り回っていた運搬車「ターレットトラック」に由来する。ロゴにもそのターレの姿を落とし込み、店名の由来を意匠としてもきちんと回収。市場の無骨さを、親しみのあるコーヒースタンドへと翻訳しているのが面白い。オーナーバリスタの川﨑清氏が築いたのは、築地の空気感をエスプレッソスタンドに映したような一軒だ。

いただいた「アイスラテ」は、この店らしさが伝わる一杯。ひんやりとした飲み口の奥から、エスプレッソの香ばしさとほろ苦さがきちんと立ち上がり、そこにミルクのやわらかな甘みと、じんわり広がるコクが重なっていく。軽やかに飲めるのに、コーヒーの芯がぼやけないのがいい。築地という街のせわしなさにも似合うスピード感のある一杯だが、味わいは思いのほかふくよか。気軽さと完成度、その両方をしっかり両立している。

合わせた「抹茶のチーズケーキ」も印象に残る。監修するのは、スペインの名店「サンパウ」で長く腕を振るい、「サン・パウ東京」でもエグゼクティブシェフを務めたジェローム・キルボフ氏。表面の焼き目は香ばしく、内側はとろりとやわらかい。抹茶の青い香りとほろ苦さ、チーズのコクが重なり、濃厚なのに後味は重たくなりすぎない。「アイスラテ」と合わせれば、コーヒーが甘みを整え、チーズケーキが苦味の輪郭をやさしく丸める。

『Turret Coffee』は、築地という土地の記憶を、無理なく日常の一杯と一皿に着地させた店だ。ロゴに描かれたターレも、カップの中のエスプレッソも、ここではちゃんと同じ物語の上にある。築地で少し休憩したい時に便利、で終わらないのがこの店のよさ。街の空気ごと味わえる、そんな一軒だ。ご馳走様です。

Turret Coffee
080-3344-8819
東京都中央区築地2-12-6 SK東銀座ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13162482/

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