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2026.04.05 昼

空間ごと味わう、きな粉のかき氷@甘味処 柴ふく

デザート

名古屋市

〜999円

★★★★☆

名古屋・東別院エリアに静かに暖簾を掲げる『甘味処 柴ふく』。築120年の印鑑屋を改装した空間は、ただのリノベーションに留まらず、時間の層をそのまま切り取ったような趣を持つ。店名は看板犬の柴と“福”を掛け合わせたもの。店内には昭和の面影を残す調度品や意匠が点在し、そのレトロな質感が空間全体に統一感を与えている。古き良き空気をそのまま器にしたような場所だ。

山のように盛られた「黒柴」は、視覚的には圧倒的なボリュームだが、その本質は軽やかさにある。口に運んだ瞬間、氷は輪郭を失い、すっと消える。その直後に波照間産黒糖の黒蜜がコクを持って広がり、追いかけるように京きな粉の香ばしさが重なる。この三層構造が見事で、甘さはしっかりあるのに後味は驚くほど軽い。特にきな粉の量感が印象的で、氷の軽さと対照的な“粉の密度”が満足感を押し上げる設計。食べ進めるごとに甘さの重心が移動し、最後にはすっと引いていく余韻。勢いよくいけばむせる、その瞬間すらこの一杯の個性だ。笑

これは、かき氷というジャンルを超えて、空間ごと提供する一杯だ。このレトロな空気が、その体験の輪郭をつくる。会計のタイミングで奥に目をやると、二代目が静かに眠っている。その光景が、最後にふっと肩の力を抜いてくれる。ご馳走様でした。

甘味処 柴ふく
052-331-5611
愛知県名古屋市中区大井町1-45
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230105/23031436/

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