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2026.03.31 夜

名古屋のバーはここから始めればいい。@ Bar Neat 名駅店

バー

名古屋市

10000円〜29999円

★★★★☆

名駅に構える『Bar Neat 名駅店』。栄にある本格派バー『Bar Neat』の姉妹店であり、その重厚な世界観を継承しながらも、より間口を広げる役割を担った一軒だ。本店がウイスキーと静かに向き合う“深度”の店だとすれば、こちらはその入口として機能する存在。本格性はそのままに、距離だけを縮める設計がなされている。

その本店のエッセンスを最も色濃く感じるのがウイスキーのラインナップ。この日は「バランタイン17年」のオールドボトル、いわゆる“特級表記”の一本。1980年代以前の流通品で、現行とは設計の異なる時代のブレンドだ。ウイスキーの年数表記は最も若い原酒の熟成年数を指すが、この一杯は17年という下限を感じさせない一体感がある。蜂蜜のような甘やかさ、オークの包容力、そして角の取れた余韻。“時間を飲む”という感覚が自然と浮かぶ。

そこに合わせるのが「3種のジャーキー」。ビーフ、ポーク、チキンと並ぶが、スモークのニュアンスがそれぞれに異なり、特にビーフの凝縮した旨味がウイスキーとしっかり噛み合う。酒と食が同じ方向を向いたときの説得力を、シンプルに体現する組み合わせだ。

一方でカクテルの完成度も高い。「モスコミュール」はジンジャーエールを使わず、発酵させた生姜で構成。炭酸の爽快感に頼らず、生姜そのものの辛味と酸、そして奥行きを引き出す設計で、口当たりはシャープながら後半にかけて丸みが広がる。クラシックに対する明確な解釈が見える一杯だ。

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さらに「キウイフルーツのフローズンダイキリ」。果実一個分を使ったフレッシュな仕上がりで、青さと甘さのバランスが絶妙。こうしたフルーツカクテルまできっちり仕上げてくるあたりに、この店の守備範囲の広さが表れている。

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締めに選んだのは「トマトベーコンスパゲッティ」。濃厚なトマトの旨味にベーコンの脂が重なり、しっかりとした食べ応え。

ここに「ブラッディーメアリー」を合わせることで、トマトの酸と旨味が共鳴し、食事とカクテルの境界が曖昧になる感覚が面白い。

本店と対になる存在として、この店はよく出来ている。ウイスキーで深さを担保しつつ、カクテルとフードで間口を広げる。その設計があるからこそ、バーへの一歩目としても、しっかり飲みたい夜にも成立する。入口でありながら、ちゃんと奥行きもある。実に使い勝手のいい一軒だ。ご馳走様でした。

Bar Neat 名駅店
050-5597-3853
愛知県名古屋市中村区名駅3-12-3 不動産工房ビル 1F
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230101/23031142/

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