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2026.03.31 昼

このうどん、ただ者じゃない@讃州手打ちうどん 我龍

うどん

豊田・岡崎・西尾

1000円〜2999円

★★★★★

三河・西尾の郊外に構える『讃州手打ちうどん 我龍』。前身「我流」から2019年に服部光人氏が権利を引き継ぎ、「我龍」として再始動。

その後一度閉店を経て、2025年末のリニューアルで再び暖簾を掲げる。モダンな外観にロングカウンター、オープンキッチン越しに職人の所作がそのまま伝わる設計へと生まれ変わった。その所作を追っているだけで、ただの一杯では終わらないことがわかる。

注文は「我龍三天ぶっかけ(冷)」。まずは天ぷらの迫力に目を奪われるが、ひと口で主役が入れ替わる。うどんだ。ぐいっと伸びるしなやかさに、噛み返すと芯のあるコシ。硬さではなく伸びと弾力で魅せるタイプで、小麦の甘みがじわりと広がる。そこに重なる出汁は香り主体で柔らかく、輪郭をぼかさずに全体を包み込む設計。このバランスが実に見事。

丼を覆うように並ぶ「鶏天」と「牛蒡天」は、そのボリュームだけでも十分に圧巻。視覚的な満足感はかなりのものだが、それでも食べ進めるうちに意識は自然とうどんへと引き戻されていく。この状況でなお主役であり続けるうどん、その引力の強さが際立つ。

途中で味変に手を伸ばすと、優しい出汁の世界観が一気に塗り替わる。XO醤を思わせるような唐辛子系のオイル、「入れたら最後」と書かれたシールの通り、その一滴で一気にジャンキーな方向へ引き込まれる。わかっていても止められない、この中毒性も含めて一杯が成立しているのが面白い。

店主の独特なテンションと、その動きに宿るリズム。どこか掴みきれない距離感も含めて、カウンター越しに見ていて飽きない。そんな空気の中でも、うどんのクオリティは群を抜いている。食べ終えたあと、自然ともう一口を求めている自分に気づくはずだ。わざわざ足を運ぶ理由が、しっかりと丼の中に詰まっている。ご馳走様でした。

讃州手打ちうどん 我龍
0563-52-3200
愛知県西尾市下羽角町六反60-1
https://tabelog.com/aichi/A2305/A230504/23032890/

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