2026.03.24 夜 神楽坂の夜を象徴する一杯、ギムレット@サンルーカルバー バー 四ツ谷・市ヶ谷・飯田橋 5000円〜9999円 ★★★★☆ 神楽坂の路地裏に静かに根を張る『サンルーカルバー』。2010年6月24日に創業し、いまやこの街を代表するオーセンティックバーの一角を担う存在だ。オーナーの新橋清氏は、銀座の名店『テンダー』で約20年にわたり研鑽を積み、上田和男氏の右腕として技術と思想の両方を吸収。その集大成として選んだのが、花街の余韻を残す神楽坂という舞台だった。派手な演出ではなく、一杯の完成度で勝負する店だ。 名物として名高い「ギムレット」は鋭い酸の輪郭を持ちながらも、決して尖りすぎない。ライムのシャープなアタックの直後に、ジンの甘やかな余韻が滑り込み、全体を丸く収めていく。この直線と曲線の同居が見事だ。 苺とクランベリーのカクテルは、果実の酸味に加えてわずかに残る果肉が食感のアクセントとなり、単調にならない。そこへジンのボタニカルが重なり、味わいに奥行きを与える設計。 新橋清氏のバックボーンは、そのまま味の説得力に直結する。『テンダー』で培ったハードシェイクの技術をベースにしながらも、それを過度に主張することなく、あくまで一杯の完成度へと昇華。技術を“見せる”のではなく、“感じさせる”方向に振り切っているのが印象的だ。神楽坂という街の奥行きと、この店のカクテルの奥行きはどこか似ている。馳走様でした。 — サンルーカルバー03-6228-1232東京都新宿区神楽坂6-43 K’s Place102https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13112228/