2026.03.17 夜 基礎の上に広がる新しい四川のかたち@中国菜 ARATA 中華料理 東京・日本橋 10000円〜29999円 ★★★☆☆ 2023年にオープンした中国料理店『中国菜 ARATA』。四川料理を軸に据えながら、その表現を現代的に組み替えていく一軒だ。長年の修業で培った技術をベースにしながらも、伝統の再現に留まらず、独自のニュアンスを加えていくスタイル。その輪郭はしっかりと四川にありながらも、異なる角度からのアプローチが随所に見えてくる。 料理はコース仕立てで展開。発酵や甘味、和の要素を織り交ぜた構成が特徴的で、一皿ごとに異なる表情を見せてくれる。料理ごとにアプローチが変わるため、味わいのグラデーションも幅広く、その振れ幅自体がこの店の個性として現れている印象だ。 「ふくおかあまおうのアミューズ(白玉、甘酒風味、糯米、麹、晩白柚)」 「季節の前菜盛り合わせ(白魚と飛魚のゼリー寄せ、豚バラの辣油ソース、よだれ鶏、生クラゲ、菜の花の湯葉巻き、花咲きクラゲ、ホタルイカと蕗の薹)」 「地鶏の香り揚げ薄皮包み(冠地鶏、唐辛子ジャム、ハーブ)」 「酸辣茶碗蒸し仕立て」 「ラムチョップのスパイシー炒め(韮、行者ニンニク、スパイス)」 「鮑のおこげ(酸辣湯、筍、芹、干し貝柱)」 「麻婆豆腐ご飯」 「杏仁豆腐」 シェフの料理は、確かな基礎の上に成り立つもの。その上で新しい表現を模索する姿勢があり、料理ごとに異なる引き出しを見せてくれるのが面白いところ。全体を通して、丁寧に作られている安心感があり、コースとしての流れもきちんと成立している。四川料理の新しい形を模索する『中国菜 ARATA』。伝統と現代の間を行き来しながら、その輪郭を少しずつ描いていく一軒だ。ご馳走様でした。 — 中国菜 ARATA050-5596-9214東京都中央区日本橋小舟町15-17 協栄ビル 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13277885/