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2026.03.09 夜

居酒屋をアップデートする、大人の酒場@赤坂 港かっぽれ

居酒屋・定食

赤坂・永田町・溜池

10000円〜29999円

★★★★☆

赤坂に、居酒屋をアップデートしたような店が誕生した。2024年12月に誕生した『赤坂 港かっぽれ』。渋谷や恵比寿で人気を集める「活惚れ(かっぽれ)」グループの5店舗目としてオープンした一軒である。この店の象徴は、なんといっても予約者は満28歳以上限定というルール。年齢で線を引くという大胆な設定は、客層と空気感を整えるための装置だろう。実際に店内は落ち着きがあり、港区らしいデート向きの空気が流れる。営業時間は夕方から深夜帯までと、赤坂の夜に寄り添う設計。居酒屋でありながら、少しだけ大人の余白を持った酒場。

料理はコースではなくアラカルト。しかも80種類以上のメニューが並ぶという自由度の高さが魅力だ。さらに料理は一人一皿スタイルで提供される。居酒屋の取り分け文化と、割烹の個別提供の間を取ったような設計で、自然と品数を重ねたくなる仕組みになっている。少量ずつ多品目。気がつけばテーブルが料理で埋まっている、そんな楽しみ方が似合う店だ。さらに料理の随所には遊び心も潜ませる。肩肘張らない居酒屋らしさを残しながら、大人の酒場としてのバランスを取っているのが面白い。

さっそく料理をいただいていこう。まずは「ちびたのおでん」。名前からしてユーモラスだが、出汁をしっかり吸い込んだ具材は、酒場のスターターとしてちょうどいい塩梅。どこか懐かしいニュアンスもあって、自然と肩の力が抜ける一皿だ。

「造り盛り合わせ」あおりいか、ぶり、のどぐろ、虎河豚、つぶ貝。自家製出汁を使った土佐醤油で食べさせる趣向で、出汁の旨味が魚の甘みを柔らかく引き上げる。

「本ししゃも」代用品とは違う、しっかりとした魚の旨味。噛むほどに卵のコクと脂が広がり、酒のペースが自然と上がっていく。

「たけのこの天ぷら」衣は軽やかで、噛めば筍の甘みと春の香りがふわりと広がる。

「アジフライ」厚みのある身が魅力で、自家製タルタルがいい仕事。サクッと軽い衣と鯵のジューシーさのバランスがいい。

「肉厚ハムカツ」見た目通りの満足感。サクサクの衣とハムの旨味がシンプルに楽しい。

「マッツナゲット」某ファストフードを思わせる遊び心ある一皿。

ユーモラスな見た目ながら、鶏の旨味はしっかり。

「大判餃子」香ばしい焼き目と肉餡のジューシーさ。居酒屋らしい満足感を担う一皿。

「毛蟹チャーハン」締めはこれ。蟹の甘みがご飯にしっかり絡み、最後まで食べ切れてしまう危険な一皿。

こうして振り返ると、料理は居酒屋の楽しさをベースにしながら、どこか割烹的な設計が見え隠れする。おでんやナゲットのような遊び心もあれば、刺身や揚げ物はしっかりとした完成度でまとめてくる。その振れ幅こそ、この店のキャラクターだろう。

そしてもう一つ。この店の象徴とも言えるのが、メニューに値段が書かれていないこと。食べている間は金額を気にせず、料理と会話に集中できる。老舗のアラカルト割烹で見かける文化を、居酒屋のフォーマットに落とし込んだような仕組みだ。もっとも、最後には会計と向き合うことになるのだけど。笑

赤坂 港かっぽれ
050-5595-1938
東京都港区赤坂5-5-18 auspice赤坂 2F
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13303566/

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