2026.03.07 昼 “純”の名にふさわしい、鶏の旨味。@自家製麺 うろた ラーメン・つけめん 福島・二本松 1000円〜2999円 ★★★★☆ 福島市・新町エリアに店を構える『自家製麺 うろた』。2015年創業、福島ラーメン界を語るうえで欠かせない名店「自家製麺えなみ」の系譜に連なる一軒で、同ブランドの3号店として誕生した店だ。もっとも、単なる支店というよりは、えなみの技術を土台にしながら少し自由な発想を重ねたような存在。店内はアメリカンヴィンテージ調で、木の温もりを感じる落ち着いた空間。従来のラーメン店のイメージとは少し違う雰囲気で、ラーメンを肩肘張らず楽しめる空気感がある。 看板メニューは「醤油の純鶏そば」。まず目を引くのは、透明感のある琥珀色のスープ。阿波尾鶏、川俣シャモ、会津地鶏という三種の地鶏を使い、水と鶏、そして生醤油で組み立てられる。構成はとてもシンプルだが、味わいにはしっかりと奥行きがある。レンゲを口に運べば、雑味のない鶏の旨味がすっと広がり、生醤油のコクとキレが味の輪郭を整える。鶏油がその間をなめらかに繋ぎ、後味には澄んだ余韻が残る。余計な要素を重ねず、鶏の旨味を真っ直ぐに届ける設計。まさに“純”という言葉がしっくりくるスープだ。 麺は自家製の細ストレート。箸で持ち上げれば、すっと揃う細い麺線が美しく、口に入れた瞬間に“パツン”と歯切れる軽快な食感。細麺ならではの軽やかな啜り心地で、鶏の旨味をまとったスープをするりと引き上げる。 小麦の香りもほんのりと広がり、透明感のあるスープとよく呼応する仕上がりだ。具材には、チャーシューの香ばしさ、穂先メンマの柔らかな食感や海苔の香り、三つ葉の清涼感も加わり、食べ進めても単調さを感じさせない。 福島のラーメン文化を支える系譜らしく、麺、スープ、具材の設計がきれいに整った一杯。出汁、醤油、脂、麺、それぞれが過不足なく重なり、食べ進めるほどに全体のバランスが見えてくる。福島のラーメンシーンの層の厚さを感じさせながら、その中でもしっかりと存在感を示すラーメン。ご馳走様でした。 — 自家製麺 うろた024-572-3383福島県福島市新町3-14 上州ビル 1Fhttps://tabelog.com/fukushima/A0701/A070101/7012906/