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2026.03.04 昼

パンの巡礼地、岸部にあり@ル・シュクレクール 岸部

パン・サンドイッチ・ハンバーガー

豊中・池田・高槻

1000円〜2999円

★★★★☆

大阪・吹田の住宅地に、パン好きが巡礼する名店『ル・シュクレクール 岸部』。2004年、この岸部の地で誕生したブーランジュリーは、日本のパンシーンに確かな影響を与えてきた存在だ。2016年には北新地の新ダイビルへ本店を移し、パン屋の枠を越えたレストランのような空間へと進化。そして2020年、多くのファンの声に応える形で岸部店が復活する。原点でありながら、単なる復刻ではない。発酵、焼成、小麦というパンの本質に向き合い続ける職人の思想が、この場所に改めて息づいている。

店内にはパンを購入するブーランジュリーの空間だけでなく、イートインスペースも用意されている。焼きたての香りに包まれながら、その場で味わえるのがこの店の楽しみ方のひとつ。パンを中心にしながら、軽食や甘いメニューも揃い、小麦の魅力をさまざまな形で体験させてくれる。

いただいたのは「クレープ(バターシュガー)」。皿いっぱいに広がる黄金色の生地は、表面がパリッと焼き上がり、内側にはもっちりとした弾力。溶けたバターのコクと砂糖のザクザクした食感が重なり、シンプルながら妙に後を引く味わいだ。香ばしい焼きのニュアンスと小麦の甘みがじわりと広がり、気づけばフォークが止まらない。

添えられたのは「淡路島のジェラート」。ミルクの輪郭がはっきりしたクリアな味わいで、口溶けは軽やか。温かいクレープと冷たいジェラートが交差し、温度のコントラストが皿の印象をぐっと立体的にする。

ドリンクは「チャイ」。スパイスの香りがふわりと立ち上がり、ミルクのコクと溶け合う。甘味のあるクレープとジェラートを受け止めながら、口の中をやさしく整えてくれる存在だ。

この店を率いるのは、フランスで修行を重ねたパン職人・岩永歩氏。発酵の香り、小麦の力強さ、焼きの香ばしさ。その三つを最大限に引き出すパン作りで、日本のブーランジュリー文化を牽引してきた人物だ。その思想はパン以外のメニューにも通底していて、素材の魅力をまっすぐ表現する姿勢が一皿一皿に表れている。パン好きなら、一度は巡礼しておきたい場所。ご馳走様でした。

ル・シュクレクール 岸部
06-6384-7901
大阪府吹田市岸部北5-20-3
https://tabelog.com/osaka/A2706/A270602/27003426/

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