2026.03.02 昼 文化財で楽しむ、ベリーたっぷりティータイム。@北浜レトロ デザート 大阪市 1000円〜2999円 ★★★★☆ 大阪・北浜のビジネス街に、まるで時間の裂け目のように現れる赤煉瓦の洋館『北浜レトロ』。1912年(明治45年)に建てられ、現在は国の登録有形文化財。 重厚な石造りのアーチ窓にユニオンジャックがはためき、街の空気だけが急にロンドンへと切り替わる。1997年、この建物は英国式ティーサロンとして再生。英国でインテリアを学んだオーナーが手掛けた空間は、アンティーク家具や食器まで含めて徹底的に英国趣味で統一されている。 店内にはテディベアや雑貨が並び、その光景自体がどこかテーマパークのよう。まるでディズニーランドの世界に迷い込んだかのような高揚感が、この店の大きな魅力だ。 注文は、「山盛りベリーショートケーキ」。ラズベリーやブルーベリーが豪快に積み上がる華やかなビジュアルで、まず視覚が楽しい。フォークを入れれば、ふわりとしたスポンジと生クリームの層。ベリーの酸味が先に立ち、その後からミルクのコクが追いかけてくる構成だ。甘味と酸味のコントラストがはっきりしていて、見た目のボリュームに反して軽やかに食べ進めてしまう。 「ミルクティー」は紅茶のコクをしっかり引き出した抽出で、ベリーの酸味をミルクが包み込む関係。ケーキと紅茶、王道の組み合わせがきれいに成立している。 この店の主役は、空間を設計したオーナーの審美眼だろう。英国で学んだインテリア感覚を軸に、建物、家具、食器、菓子までを一つの物語としてまとめている。だからこそ、この場所で食べるケーキは単なる甘味ではなく、空間体験の一部として成立する。文化財の中でベリーたっぷりのケーキと紅茶を楽しむ、その非日常感こそがこの店の魅力。甘いもの好きはもちろん、建築好きにも刺さる一軒だ。ご馳走様でした。 — 北浜レトロ06-6223-5858大阪府大阪市中央区北浜1-1-26 北浜レトロビルヂングhttps://tabelog.com/osaka/A2701/A270102/27000121/