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2026.03.01 昼

剛のうどん、尼崎にあり。@本格さぬきうどん 穂乃香

うどん

宝塚・西宮・尼崎

1000円〜2999円

★★★☆☆

尼崎の商店街で行列を生み続ける『本格さぬきうどん 穂乃香』。創業は2009年。“本格”の四文字を掲げて十数年、地元に根を張りながらも讃岐の剛さを貫いてきた一軒だ。店先は気取った暖簾というより、白地に赤文字の屋号が並ぶ実直な店構え。飾りよりも中身。うどんで勝負するという意思表示がそのまま外観になっている。

店に入ると、すぐ横に製麺のスペース。客がその横を通り抜ける距離感だ。延ばされた生地に刃が入るリズム、揃った幅で切り分けられていく極太麺。その工程をすぐ隣で感じながら注文へ向かう。四国で修業した店主が天候に合わせて粉を調整し、打ち、切り、茹でる。その流れが、食べる前から体験として始まっている。

名物は「肉ぶっかけ」。丼の半分を覆うほどの牛肉の量感がまず視覚を支配する。冷たいうどんを頼んでも、甘辛く炊かれた肉からは湯気が立つ。温と冷のコントラスト。箸を差し込めば、極太麺がぐっと押し返してくる。噛むほどに跳ね返るような弾力。さっき横で切られていた麺が、そのまま顎に挑んでくる感覚だ。

肉は濃い。甘辛の輪郭がはっきりした味付け。その力強さに対して、レモンの酸味、大根おろしの清涼、青葱の辛味が緩衝材として働く。肉の脂を切り、味の重心を持ち上げ、再び麺へと意識を戻す構成。出汁は肉の影響もあってか甘味が強い。

ボリュームも相当。麺量もしっかり、肉も遠慮なし。剛麺と濃い肉が真正面からぶつかる一杯は、満腹中枢に直球で届くタイプだ。尼崎の商店街で行列ができる理由はシンプルだ。噛み応えのある讃岐の剛麺を、これでもかと堪能させること。腹を空かせて向かうべき一杯、ご馳走様でした。

本格さぬきうどん 穂乃香
06-6412-9202
兵庫県尼崎市神田中通4-157-1
https://tabelog.com/hyogo/A2803/A280304/28025306/

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