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2026.02.27 夜

自由が丘で洋食を選ぶ理由@ラトリエ プリュ

洋食

東急沿線

3000円〜4999円

★★★★☆

自由が丘の街に自然と溶け込む一軒、『ラトリエ プリュ』。駅からも程よい距離に構えながら、その実力は食通たちが認める本格派だ。2018年、かつて自由が丘駅近くで行列を生んだ「キッチン プラス」のシェフが立ち上げた店。アトリエ=工房。“+”には、積み上げた洋食をさらに高めるという意思が込められている。フレンチ出身ゆえ、ソースの引き方、火入れの温度、野菜の甘みの引き出し方まで精度が高い。フランス料理の技術を土台に据えた、一段上の洋食だ。

さっそく料理をご紹介してまいりましょう。

「ニース風サラダ」。彩りの立体感にまず目を奪われる。艶やかなトマト、スライスされたゆで卵、そしてアンチョビとツナがしっかりと存在感を示す構成。シャキシャキの葉物に、アンチョビの塩気とツナの旨味が重なり、味わいに厚みを生む。酸味は穏やかで、ドレッシングは素材の輪郭を崩さない設計。前菜の段階で店のポテンシャルの高さを確信する。

「ミネストローネ」は、赤く澄んだスープの中に野菜の旨味が幾重にも重なる。トマトの酸は角が取れ、ブイヨンの厚みが下支えする。具材は煮崩れず、それでいて柔らかい。火入れの精度がそのまま味の透明感に直結している。スープでここまで魅せられると、この店の実力は疑いようがない。

「ハンバーグ(和風テリキおろし)」。この店を語る上で外せない一皿。ナイフを入れた瞬間に伝わる確かな弾力、じわりと溢れる肉汁。表面の香ばしい焼き目と、中心のふっくらとした質感のコントラストが実に鮮やかだ。甘辛いテリヤキの照りとコクが肉の旨味を増幅させ、そこへたっぷりの大根おろしが重なって一気に後味を引き締める。重厚なのに軽やか。

「醤油風味のオムライス(デミグラスソース)」は、ふわりと巻かれた卵の質感、内側のライスに忍ばせた醤油の香ばしさ。そこへ漆黒のデミグラスが重なる瞬間、甘味・塩味・苦味が一つの線になる。濃厚なのに重たくない。計算されたバランスがあるからこそ、最後まで美味しく食べ切れる。

サラダとスープの段階で確信し、ハンバーグで心を掴まれ、オムライスでとどめを刺される。シェフが長年積み上げてきた技術と哲学は、一皿一皿の精度の高さとしてはっきり伝わってくる。他のメニューも試さずにはいられない、そんな余韻を残してくれる一軒だ。ご馳走様。

ラトリエ プリュ
03-3723-5323
東京都目黒区自由が丘2-11-7 La Tour Can-dela B1F
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131703/13218359/

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