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2026.02.23 昼

名古屋発の、拡張を続ける鰻ブランド@炭焼うな富士 東京ミッドタウン八重洲店

東京・日本橋

5000円〜9999円

★★★☆☆

東京駅直結の再開発エリア、その一角に店を構える『炭焼うな富士 東京ミッドタウン八重洲店』。1995年に名古屋で創業した「うな富士」は、青うなぎと強い焼き込みで知られる行列店だが、転機は2018年。創業者からかぶらやグループへ事業承継が行われ、経営体制が刷新された。さらに投資ファンドの資本参加もあり、出店とブランド拡大を積極化。個人経営の名店から、資本を背景に持つ多店舗ブランドへとフェーズを移している。その流れの中にあるのが、この八重洲店だ。

駅直結の商業施設内という立地は、かつての本店の空気感とは当然異なる。ただ、商品設計はぶらしていない。大型の青うなぎ、備長炭の強火焼き、そして甘辛く濃厚なタレ。しっかりと焼き込んだ焦げ目も含めて、うな富士らしさを前面に出す構成だ。味の方向性は明確で、ご飯と一体で完成させる設計になっている。

注文は「長焼き定食」。艶やかな飴色の身に、立ち上る炭の香り。箸を入れると表面はパリッと割れ、中は脂を抱えた弾力。ひと口目からタレの主張は強めで、甘さとコクが輪郭をはっきり描く。その分、添えられた「山葵」が効果的だ。脂と甘辛を一度リセットし、再び箸を進ませる。焦げはこの店の持ち味だが、今回はやや強く出た印象もある。香ばしさと苦味の境界を攻めた仕上がり。それでも白飯との相性は良く、おかわり自由の意味を自然と理解する流れになる。

「肝吸い」は澄んだ出汁で後味を整え、「茶碗蒸し」は穏やかに温度を添える。濃厚な主役を中心に、脇役が機能的に支える定食構成。全体は実に合理的だ。

事業承継と資本参加を経て、出店を重ねる現在のうな富士。職人個人の物語というより、ブランドとしての再現性を磨く段階にある。青うなぎの調達、焼きの技術、タレの設計。それらを標準化しながら都市の一等地で戦うモデルを築いている。完成度にはわずかな波も感じるが、方向性は明確。名古屋発の鰻ブランドが、どこまで拡張していくのか。ご馳走様でした。

炭焼うな富士 東京ミッドタウン八重洲店
050-5600-2487
東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲 3F
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13279890/

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