2026.02.21 昼 饅頭なのに、揚げるのか!?@沼田屋 本店 デザート つくば・土浦・石岡 〜999円 ★★★★☆ 筑波山のふもと、幹線道路沿いに暖簾を掲げる『沼田屋 本店』。創業は明治三十七年。百年以上にわたり菓子を作り続けてきた老舗だ。看板商品は揚げた饅頭という、和菓子の定石をずらした一手。蒸す文化の中に、揚げるという発想を持ち込んだことがこの店の分岐点だったのだろう。老舗の看板を守るのではなく、更新してきた歴史が透けて見える。 「かりんとう饅頭」。 黒糖を練り込んだ生地でこし餡を包み、高温で一気に揚げる。表面は艶やかで、指先に伝わるのは饅頭としては明確な硬度。蒸し饅頭のふわりとした質感とは一線を画す、きゅっと締まった外殻だ。 歯を入れた瞬間は「サクッ」と小気味いい抵抗。決してガリガリではないが、饅頭の常識からすれば十分に硬派。そのあとに黒糖のコクと油の香ばしさが広がり、時間差でなめらかな餡の甘みが追いかけてくる。外側の締まった層と、内側のしっとり餡の対比が鮮やかだ。甘さは重すぎず、後味に残る黒糖のほろ苦さが輪郭を整える。 『沼田屋 本店』の価値は、百年超の歴史を語れることだけではない。今も売れ続けているという事実、その一点に尽きる。揚げ饅頭という選択を磨き上げ、名物として定着させた継続力。筑波山方面に向かうなら、この「かりんとう饅頭」は外せない。老舗の現在進行形を、ぜひその歯で確かめてほしい。ご馳走様でした。 — 沼田屋 本店029-866-0036茨城県つくば市沼田1400https://tabelog.com/ibaraki/A0802/A080201/8009094/