2026.02.20 昼 鎌倉で出会う、和栗の正統派モンブラン@レ・ザンジュ 鎌倉本店 デザート 鎌倉・湘南 〜999円 ★★★★☆ 古都・鎌倉の御成通りに、南仏の別荘のような空気を纏って佇む『レ・ザンジュ 鎌倉本店』。1982年創業、湘南エリアの洋菓子文化を支えてきた存在だ。店名の「レ・ザンジュ(Les Anges)」はフランス語で“天使たち”の意。 その響きは、小さな甘い幸福を届けたいという願いを重ねているのかもしれない。テラコッタの屋根、木枠の窓、やわらかな自然光。観光地にありながら観光地然としない落ち着きがあり、積み重ねてきた時間が醸す安心感にある。 ショーケースに並ぶケーキは、クラシックを軸に素材で語る構成。いただいたのは代表格の「鎌倉モンブラン」。和栗を使用し、土台は香ばしいタルト、生クリームは甘さを抑え、トップには国産栗のペーストを細く均一に絞り重ねる。まず目に入るのは端正なフォルム。繊細なマロンの線が幾重にも重なり、凛とした佇まいを作る。フォークを入れると、ほろりとほどけるペーストの軽やかさ。口に運べば、和栗特有のほくほくとした甘みと深いコクが広がり、遅れてタルトのバターの香りが追いかける。 合わせたのは「紅茶」。琥珀色の液体は渋みが穏やかで、モンブランの密度を受け止めつつ、口内をすっと整える。 40年以上続く理由は、革新よりも積み重ねを選んできたことにあるのだろう。時代が変わっても、“ちゃんと美味しい”を更新し続ける力。派手な驚きではなく、じわりと心に残る満足感。鎌倉で甘いものを欲したとき、思い出す店のひとつになるはずだ。ご馳走様でした。 — レ・ザンジュ 鎌倉本店050-5869-4153神奈川県鎌倉市御成町13-35https://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14002658/