2026.02.11 昼 15分の攻防、船上うどんレース@やぶ金 桜島フェリー店 うどん 鹿児島 〜999円 ★★★☆☆ 鹿児島市と桜島を結ぶ、わずか15分の船旅。その限られた時間の中で、真っ先に向かう人たちがいる。目的地は観光スポットでも展望デッキでもない。船内で暖簾を揺らす『やぶ金 桜島フェリー店』だ。 乗船と同時に足早に向かい、カウンター前には自然と列ができる。この“15分しかない”という制限こそが、この店の1つのスパイスになっている。 名物の「桜島うどん」は、中央にこんもりと盛られた牛蒡天がまるで桜島の稜線のような佇まい。 視覚で土地とリンクさせ、すぐさま箸を伸ばす。軽やかな衣は出汁を吸ってじゅわりとほどけ、甘みを帯びた出汁が柔らかめのうどんに絡む。温泉玉子を崩せば黄身のコクが全体を包み込み、さつま揚げの甘み、若布の磯感、青葱の清涼感が一体となる。どこかほっとする味。 この店の面白さは、時間との戦いにある。15分というタイムリミット、出航と同時に始まる小さなレース。その緊張感があるからこそ、湯気立つ一杯がより鮮明に記憶に残る。デッキで桜島を眺めるか、丼を抱えるか。そんな小さな選択を迫られるのもまた一興だ。『やぶ金 桜島フェリー店』は、味以上に船上で食べるという体験が主役。ご馳走様でした。 — やぶ金 桜島フェリー店鹿児島県鹿児島市本港新町4-1https://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46005615/