2026.02.10 夜 天文館の夜を締める、行列の鹿児島ラーメン@ラーメン小金太 ラーメン・つけめん 鹿児島・南薩摩 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 鹿児島・天文館の夜に行列をつくる『ラーメン小金太』。1990年創業。深夜まで営業を続け、日付が変わっても人が絶えない。飲み屋街の熱を受け止める、街の終着点のような存在だ。鹿児島ラーメンを代表する行列店。 まずは主役の「ラーメン」から。鹿児島ラーメンの特徴である“丸い豚骨”を、そのまま体現する一杯だ。豚骨をベースにしながらも濃度で押し切らず、鶏ガラや野菜の旨味を重ねたまろやかな設計。白濁はしているが重たさはなく、口当たりは柔らかい。塩味は穏やかで、どこか甘みを感じる余韻。これが鹿児島ラーメンの文化であり、この店のスープはその教科書的存在だ。深夜でもするりと入っていく理由は、このバランスにある。 そのスープを受け止めるのが中太ストレート麺。加水率はやや高めで、もちっとした弾力とつるりとした啜り心地が印象的だ。博多系の低加水細麺とは対極にある存在で、スープを吸い込みすぎず、適度にまとわせるタイプ。噛めば小麦の甘みがじわりと広がり、丸みのある豚骨スープと歩幅を合わせる。麺が主張しすぎないからこそ、全体が調和する。 そして名物の一角を担うのが「チャーハン」。しっとり系に仕上げた米粒は油でパラつかせるのではなく、玉子の甘みを抱え込む方向性。刻み具材が均一に広がり、どこをすくっても安定した味わい。ラーメンの合間に挟むことで、その真価を発揮する。スープの余韻を受け止め、再びラーメンへと戻したくなる往復運動。 最後に触れておきたいのが卓上の「大根の漬物」。実はこれも鹿児島ラーメン文化の特徴のひとつ。ぽりぽりとした歯触り、やや甘めの味付けが豚骨スープの後味を整える。脂や塩味をリセットし、もう一口を自然に誘う存在。ラーメン、チャーハン、そして大根の漬物。この三位一体が完成してこそ、この店の体験は成立する。 深夜まで営業し、街の最後を支える一軒。鹿児島ラーメンの“丸さ”を、スープ・麺・脇役まで含めて体現する行列店。天文館の夜に根を張る、信頼の味。ご馳走様でした。 — ラーメン小金太099-223-9455鹿児島県鹿児島市樋之口町11-5https://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46000027/