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2026.02.03 昼

ローカルが薦める海南鶏飯@ Jew Kit – Guoco Midtown II

世界料理(アジア)

1000円〜2999円

★★★☆☆

オフィス街と生活圏が交差するグオコ・ミッドタウン。その地下に構える『Jew Kit – Guoco Midtown II』は、シンガポールに複数店舗を展開する海南料理の専門店。「Hainanese Cuisine」の看板を掲げ、オーチャードやトムソンプラザ、ウエストゲートなどにも店を持つ都市型ブランド。モールやオフィスビルを拠点に展開しており、日常使いに最適な立ち位置を確保している。

この日は、友人との訪問。胸肉と腿肉、それぞれの海南鶏飯を一皿ずつ注文してシェアする形に。構成はいたってシンプルで、スチームチキン、鶏のスープで炊いたライス、青菜の炒め物、クリアスープ。

注目すべきは、スチームチキンに低温調理(スーヴィード)を採用していること。店頭にも、柔らかさ、風味、栄養豊富なコラーゲン層を実現する火入れと記載されており、これが明確なアプローチの方向性。特に胸肉の仕上がりが秀逸で、繊維はしなやかにほどけ、ジューシーさを内包しながらも決して水っぽくない。皮目はぷるんとした弾力を残しており、蒸すだけでは出ない質感に仕上がっている。対する腿肉は骨付きで、濃厚な肉汁と野性味ある香りが特徴。ただ、部位の構造上やや食べづらく、食後感は胸肉に軍配。

ご飯は、鶏のスープと脂、香味野菜で炊き込まれたチキンライス専用のもの。米はふっくらと炊かれ、脂のコクとスープの旨味がじんわりと広がる。主張が強すぎず、スチームチキンと口の中で合流したときにその真価を発揮する設計だ。

味付けのアイテムとして、3種のソースが提供される。黒醤油、生姜ソース、チリソース。それぞれ異なる役割を持っており、黒醤油はコクの補強、生姜ソースは香りと食感のアクセント、チリソースは柑橘のような酸味と辛味で輪郭を際立たせる。特に生姜ソースは、胸肉との相性が素晴らしく、粗ごしされた生姜の粒が舌に触れた瞬間にふわっと香りが立つ。

総じて、日常使いの海南鶏飯としての完成度は高い。低温調理の技術を取り入れながら、構成はあくまでシンプルにまとめ、複数店舗での安定供給を可能にする設計力。今回地元の方のリコメンドで訪問したのだが、「あそこなら間違いない」と地元民に言わせるだけの実力はある。ご馳走様でした。

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