2026.01.30 昼 大原漁港で、名物のたこ三昧@漁協直営食堂 いさばや 居酒屋・定食 勝浦・鴨川・館山 3000円〜4999円 ★★★☆☆ 千葉県いすみ市・大原漁港。外房の潮風が肌に心地よく、沖を眺めれば定置網や一本釣りの漁船が行き交う。港では朝のうちに魚が揚がり、そのまま荷捌きされ、すぐ隣の直売所や食堂へと運ばれていく。船と台所の距離が限りなく近く、それがこの漁港ならではの空気をつくっている。 その中でも、ひときわ存在感を放っているのが「地だこ」。実はこの大原のマダコ、兵庫・明石と並び“日本の二大たこ”とも称されるほどの名産だ。黒潮がぶつかる外房の海は流れが速く、岩礁も多い。この環境で育ったタコは自然と身が締まり、旨味が濃くなる。市場に並ぶ姿は赤紫に輝き、足は太く、吸盤も力強い。噛めばむちっとした弾力の奥に、深い甘みと潮の香りが広がる。 となれば、注文はもちろん“たこ三昧”。 「地だこ刺身」は、厚めに引かれた身が特徴。しっかりとした歯ごたえとともに、繊維の奥から穏やかな旨味が広がる。タコそのものの味を楽しめる一皿。 「地だこ天ぷら」は、軽めの衣でタコの弾力を活かした仕上がり。油のキレもよく、噛むほどに風味が立ち、余計な味付けをせずとも十分に成立している。 「地だこ唐揚げ」は、中でも最も印象的。醤油ベースの下味に加え、カリッとした衣とタコの弾力が心地よいコントラスト。噛むたびにタコの甘みが引き出されてくる。 「たこ飯」は、出汁をまとったご飯に刻んだタコを散りばめたもの。やさしい味わいで、ほかの料理との調和もよく、定食全体をまとめる役割を果たしていた。 刺し、揚げ、炊き――調理法の違いでタコの表情を少しずつ変え、素材の輪郭を引き出そうとする構成。食堂らしい親しみやすさがありながらも、ひと皿ひと皿に地元ならではの感覚がにじむ。定食スタイルで楽しめるのもありがたく、観光客にも受け入れやすい一軒。地元の素材をシンプルに、落ち着いて味わえる港の食堂だ。ご馳走様です。 — 漁協直営食堂 いさばや0470-64-0131千葉県いすみ市大原11573https://tabelog.com/chiba/A1207/A120702/12052994/