2026.01.26 昼 老舗の甘さに、腰を落ち着ける@巴裡 小川軒 サロン・ド・テ 新橋店 喫茶店・カフェ 銀座・新橋・有楽町 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 新橋のビジネス街に溶け込む一角、落ち着いた通り沿いに姿を見せる『巴裡 小川軒 サロン・ド・テ 新橋店』。隣にはパティスリーを併設し、こちらは腰を据えて菓子と向き合うためのサロン。巴裡小川軒のはじまりは明治38年(1905年)、洋菓子という存在がまだ珍しかった時代から東京の甘味文化を支えてきた系譜だが、その歴史は店内で語られすぎることはない。長く続いてきたことが前提として空気に馴染み、今の時間にそのまま接続されている。 まず「小川軒ロール」。スポンジはふんわり一辺倒ではなく、焼きをしっかり効かせた設計で、口に入れた瞬間に香ばしさが立ち上がる。生クリームは軽やかで、甘さを抑え、スポンジの焼成香を受け止める役回り。紅茶と合わせたときの収まりも良い。 続いて「スイートポテト」。こちらは食感の設計が印象的で、表面はサクサク、ザクザクとした歯触り。焼き色由来の香ばしさが先行し、そのあとに薩摩芋の自然な甘みが追いかけてくる。素材の輪郭を残した仕上がりで、後味に感じるシナモンのニュアンスが全体を引き締める。 このサロン・ド・テは、老舗の味を日常の延長で楽しめるカフェ。気負わず入れて、きちんとした菓子が出てくる。その安心感が、新橋という街において価値になる。長く続いてきた理由は、ここで過ごす時間が無理なく生活に馴染むからだろう。甘いものを食べたい日に、思い出せば十分。ご馳走様です。 — 巴裡 小川軒 サロン・ド・テ 新橋店03-3571-7500東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13143677/