2026.01.24 昼 名物は、シャリアピンステーキ。@グリル千 洋食 福岡市 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 福岡・赤坂の住宅街にひっそりと佇む、昭和の息吹を今に伝える老舗洋食店『グリル千』。その創業は1970年代、すでに50年を超える歴史を誇る。流行りに迎合せず、ただ誠実に、そして頑なに正統派の洋食を貫いてきたようなお店。店内には、変わらぬスタイルと空気感が漂い、長年にわたって培われた信頼感が空間ごと伝わってくる。輸入肉や冷凍肉は一切使わず、国産の生肉にこだわる姿勢もまた、この店の矜持のひとつだ。 看板料理は、甘く炒めた玉ねぎをたっぷり使った「シャリアピンステーキ」。今回は“国産豚ロースA(200グラム)”を選択。熱々の鉄板にのせられた豚ロースは、分厚く、脂と赤身のバランスも申し分なし。その上にどっさりとかけられたシャリアピンソースは、玉ねぎの甘みと旨味、そしてほのかな酸味が絶妙で、肉の持つ力強さと優しさをしっかりと引き出している。焼けた鉄板の香ばしい匂いが鼻をくすぐり、咀嚼のたびに肉汁とソースの旨味が舌の上で溶けていく。 鉄板料理ならではの臨場感に加え、付け合わせにはピーマンのソテーと角切りポテトフライ。が控えめながらも味の輪郭を引き締める。ピーマンのほろ苦さが全体の重さを逃し、ポテトは表面カリッと、中はホクホク。地に足のついた洋食の文脈が、しっかりと伝わってくる。セットには、サラダ、 ライス、 コーヒーも付属。 『グリル千』の魅力は、長く続く店ならではの落ち着きと、料理に宿る実直さにある。一皿ごとにきちんと仕事が施され、安心して任せられる確かさがある。気取らず、だが簡素にもならず。静かに背筋の伸びた洋食が、今日も鉄板の上で湯気を立てている。ご馳走様でした。 — グリル千092-741-5396福岡県福岡市中央区笹丘1丁目35-10https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400105/40006197/