2026.01.22 昼 まかないから始まった、スパイスの現在地@定食堂 金剛石 カレー 大阪市 〜999円 ★★★★☆ 大阪・松屋町の住宅街に店を構える『定食堂 金剛石』。創業は2015年。カレーを主軸にしながらも定食のような構成で、副菜まで一皿に盛り込むスパイスカレースタイル。もともとイタリアンを営んでいた店主が、まかないで作っていたカレーに手応えを感じ、スパイスの面白さにのめり込んだのが始まり。ハーブや香辛料に対する関心は以前から強く、その延長に今の料理がある。 看板メニューは「合いがけカレー」。この日の組み合わせは「マスタードチキン」と「マトンカリー」。それぞれがはっきりした個性を持ちながらも、同じ皿の上で自然に馴染んでいる。 「マスタードチキン」は、マスタードシードの香ばしさが立ち上がり、鶏肉の旨味とスパイスの香りが心地よく混ざり合う。適度な辛さと軽やかな食感で、スプーンが止まらない。 「マトンカリー」はより濃厚。骨付きのマトンから出る深いコクに、選び抜かれたスパイスが重なり、食べごたえのある仕上がりに。 ライスの上には「スパイス卵」。黄身の濃さととろみがカレーと合わさり、全体にまろやかさを加える。副菜も一つひとつ丁寧で「キャベツのポリヤル、さつま芋のサブジには優しい甘みがあり、大根と玉葱のアチャールが酸味でリズムをつける。サンバルは豆の旨味がしっかりと出ていて、全体のまとまりを後押ししてくれる存在。 スパイスの使い方には方針があり、種類を絞ることでそれぞれの個性が際立っている。数を増やして複雑にするのではなく、必要な要素だけを見極めて組み立てている印象。全体としては静かにまとまりつつも、それぞれの味にしっかりとした輪郭がある。落ち着いて味わえる一皿でありながら、次は別のカレーも食べてみたくなる。そんな余韻を残してくれるお店。ご馳走様でした。 — 定食堂 金剛石06-7174-2578大阪府大阪市中央区瓦屋町1-8-25 ハイツ松屋町 1Fhttps://tabelog.com/osaka/A2701/A270204/27097683/