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2026.01.20 夜

場末の空気に、ちゃんと中華。@中華バル 池湖

中華料理

渋谷・恵比寿・代官山

3000円〜4999円

★★★☆☆

渋谷・道玄坂、艶と雑多が入り混じる夜の坂道。そのど真ん中、赤いネオンの灯りがちらつく一角に現れるのが、バルスタイルの中華酒場『中華バル 池湖』。ビルの4階、雑然とした空間は、まさに場末のバーといった風情。だが、この空気感からは想像もつかないような、骨太で本気の中華が待っているのが魅力。“軽く一杯”のつもりが、なぜか本気で食べている。このギャップこそが、この店の真骨頂だろう。

料理はどれも、王道の中華をベースにしながら、酒場らしいラフさと勢いをまとっている。「パリパリ春巻き」は名の通り、サクッとした衣の中に熱々の餡が詰まり、ひと口目からしっかりとうまい。前菜扱いにしてしまうには惜しい完成度だ。

続く「特製焼きたて焼豚」は甘めの味付けが特徴。しっとりと火が入った肉からじゅわっと脂が溶け出し、酒のピッチを加速させるタイプ。見た目こそ素朴だが、しっかりと味が決まってい流。

「若鶏と野菜の朝天唐辛子炒め」は、皿一面を覆う真っ赤な唐辛子がまず目を引く。とはいえ見た目ほど暴力的ではなく、カリッと揚がった鶏肉に、ピリッとした辛さと香ばしさが程よく絡む。野菜の火入れも丁寧で、単調にならないのがうれしい。

「麻婆豆腐」は花椒と豆板醤がしっかり香る、直球勝負の一皿。辛さは中辛クラスだが、挽肉のコクと豆腐の食感がバランスよく、ついスプーンが止まらなくなる設計。ご飯にかけたくなるのは当然として、むしろこれ自体をつまみに酒を飲みたくなる味。

〆には「上海風焼きそば」。艶やかな細麺に、醤油ベースの甘辛いタレがしっかり絡む、しっとり系の仕上がり。キャベツやニラ、キクラゲなど具材も豊富で、食感のコントラストも楽しい。鍋肌で香ばしく炒められた麺からは、屋台めし的な背徳感と安心感が同時に立ち上る。

『中華バル 池湖』。渋谷の夜のど真ん中で、欲望と雑多にまみれながら、それでも確かに“ちゃんとうまい”一皿を出してくる店。期待せずに入って、しっかり裏切られる。そんな体験をしたいなら、ここはうってつけだ。ご馳走様でした。

中華バル 池湖
03-6455-1550
東京都渋谷区道玄坂2-22-6 CREA道玄坂 4F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13199428/

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