2026.01.01 昼 あの頃のご褒美が、いまの定番に@叙々苑 六本木本店 焼肉・肉料理 六本木・麻布・広尾 5000円〜9999円 ★★★☆☆ 若いころの“ちょっとしたご褒美”といえば、いつも叙々苑だった。 社会人なりたての頃、背伸びして行ったあの焼肉。。焼肉界の一流みたいな空気に触れて、自分もちょっとだけ上等になれた気がしていた。叙々苑は1976年創業。焼肉を一流の外食にまで押し上げたパイオニアで、いまや全国に店舗を展開するブランドになった。その中でも『叙々苑 六本木本店』は“本店”と冠されているだけに、きっと顔的な存在なのだろう。 その空間で迎える年始の一食。「ワカメサラダ」は、レタスのシャキッとした歯ごたえ、ワカメのぬめり、玉ネギの辛味がバランスよく調和する。胡麻油ベースのドレッシングが全体をまとめて、すっと体に馴染んでくる。地味ながら、しっかりと存在感のある一皿。 「タン塩焼」は一口目にふさわしい。薄切りのタンに振られた黒胡椒の香り、レモンの酸味が肉の甘みを引き立てる。嚙みしめるたびに「これだよな」と納得する。 そして「上タン厚切塩焼」。切り込みの入った厚切りタンは、表面を焼けば香ばしく、中からは肉汁がじわり。しっかりした噛み応えと、それに見合う旨味。厚切りの説得力。 「厳選三点盛り」は、特撰カルビ・上ヒレ焼・特撰サーロイン焼。それぞれの個性が明確で、それぞれに主張がある。カルビはとろけ、ヒレは端正に、サーロインは堂々と香る。 「ハラミ焼」は、どこか懐かしい。タレの甘辛さ、繊維質の噛み心地、そして白米との相性。気づけばご飯が減っているのは、もう体が覚えている証拠。焼肉の食べ方は進化しても、こういう昔ながらの美味しさは変わらないでいてくれると嬉しい。 叙々苑の魅力は、どの店舗でも、どの年代でも、誰にとってもいつもの美味しさでいてくれること。若いころは少し贅沢な選択肢だった叙々苑が、今では自然に選ぶ安心の定番になったことに、自分の変化も感じる。その変化が、ちょっと誇らしい。ご馳走様でした。 — 叙々苑 六本木本店050-5595-4488東京都港区六本木7-14-4https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13208725/