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2025.12.20 昼

カシミールは、デリーの言語で語られる@新川デリー

カレー

東京・日本橋

1000円〜2999円

★★★☆☆

新川という街の時間に溶け込みながら、静かに続いてきたカレーの系譜、それが『新川デリー』。1956年に湯島で生まれ、日本におけるインドカレーの文法を築いた本家デリーの思想を抱えつつ、2001年に暖簾分けとして新川の地で始まった『新川デリー』は、自分たちの生活圏、自分たちの時間軸で積み上げてきた一軒だ。

向き合うのは、やはり「カシミール」。デリー系列の店を語るなら、避けては通れない一皿だ。スパイスの立ち上がりは鋭く、ひと口目からしっかりと辛い。ただし、辛さが強くは居座らない。油脂は抑えられ、ルウはさらりとしており、刺激は線を引くように走って、そのまま引いていく。本家と比べれば、やっぱり辛いが、少しだけマイルドに感じる。銀皿に収まる黒褐色のルウは、相変わらず無骨で、視覚的な説明を拒む。一口目は直線的な辛味、続いて鶏の旨味と玉ねぎの甘みが静かに重なり、白飯との往復が自然に続く。

新川デリーは、本家デリーの思想を抱えたまま、自分たちの文脈でやってきた店だ。分かれた、という言葉よりも、同じ言語を話しながら話し方が少し変わった、と言ったほうがしっくりくる。その積み重ねが、いまの少しだけ穏やかなカシミールにつながっている。ご馳走様でした。

新川デリー
050-5593-3177
東京都中央区新川1-19-10 アルファスタイル茅場町 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130203/13293513/

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