2025.12.12 昼 ちゃんと美味しいが揃っているパン屋さん@スーリープー パン・サンドイッチ・ハンバーガー 名古屋市 1000円〜2999円 ★★★★☆ 名古屋の大通り沿いにひっそりと佇む『スーリープー(SURIPU)』。2009年のオープン以来、この場所でパン屋としての時間を積み重ねてきた一軒だ。交通量の多い道に面していながら、店構えは控えめで、強く視線を引くことはない。だが立ち止まってみると、流行や装飾に寄りかからず、同じ場所で同じ仕事を続けてきた空気がはっきりと伝わってくる。派手さよりも継続、主張よりも安定。そんな立ち位置が、この店の第一印象だ。 「クロワッサン」は、層の立ち上がりがきれいで、外は軽く、中は詰まりすぎない。バターの香りは穏やかで、前に出過ぎることはなく、後味も静か。特別感を打ち出すタイプではないが、その分、繰り返し食べても印象がぶれない位置にきちんと収まっている。棚に並んでいれば、理由なく手が伸びる存在だ。 「ポークソーセージのクロックムッシュ」カンパーニュサンドは、パン屋としての強度がよく出ている一品。焼き色の香ばしさ、ソーセージの肉感、チーズのコクが素直に重なり、そこにカンパーニュの酸味が加わることで全体が引き締まる。惣菜パンとしての完成度が高く、軽食というより、きちんとした食事として成立している。 「キッシュ(ブルーチーズと野菜)」は、いわゆるパン屋のキッシュという着地点。生地はしっかりとしており、具材は分かりやすく構成されている。ブルーチーズのコクは明確だが、複雑さを重ねにいく方向ではなく、野菜の甘みと合わせて素直にまとめている。専門店的な緻密さを競うのではなく、パンと並んで完成度が高い。 食べていて思うのは、どれもきちんと美味しいということだ。クロワッサンは素直で、クロックムッシュは満足感があり、キッシュは安心して選べる。食べ終わった後に「いいパン屋だな」と思える感覚がしっかり残る。『スーリープー(SURIPU)』は、名古屋の大通り沿いで、ちゃんと美味しいパンを出し続けている店だ。ご馳走様でした。 — スーリープー052-263-3371愛知県名古屋市中区千代田2-16-20 安井ビル101https://tabelog.com/aichi/A2301/A230105/23031040/