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2025.12.09 昼

空を切り取るラウンジ、アマンの美意識@ザ・ラウンジ byアマン

喫茶店・カフェ

東京・日本橋

5000円〜9999円

★★★☆☆

世界各地で独自のラグジュアリー像を築いてきたアマン。その特徴は、画一的な豪華さを持ち込むのではなく、その土地の文化や美意識を空間に落とし込んできた点にある。東京・大手町に誕生した都市型ホテルでもその姿勢は一貫しており、日本的な間の取り方や素材感、抑制の効いた設えを取り入れながら、ホテルとしての完成度を高い次元で成立させている。その中心に据えられた空間のひとつが『ザ・ラウンジ by アマン』で、高層階には空を切り取るように設えられた景色が広がり、巨大都市を眼下に置きながらも空間全体が日本の美意識としてきちんとまとめ上げられている。

この日のランチは、スターターとメインディッシュをそれぞれ選ぶセット構成。形式としてはシンプルだが、選び方次第できちんと満足度を組み立てられる仕組みになっている。今回はスターターに本日のスープ、メインに「クラブハウスサンドイッチ」を選択した。まず供される「野菜のポタージュ」。とろんとした口当たりで、素材の甘みが前に出るタイプ。余計な要素を足さず、クルトンの香ばしさを控えめに添えることで、味わいの輪郭を崩さない。

続く「クラブハウスサンドイッチ」は、王道中の王道。それだけに、仕上がりの差が出やすい料理だが、ここでは断面を見ただけで仕事の方向性が伝わってくる。軽く香ばしいトースト、瑞々しさを保ったレタスとトマト、味の芯を担うチキンとベーコン。それぞれが役割を理解した配置で、ひと口目からきれいにまとまる。食べ進めるにつれて野菜の清涼感が残り、後味が重くならないのも好印象だ。

加えて、、脇役にしては存在感の強い「フレンチフライ」。細切りで歯切れはいいが、量はかなり多く、正直に言えば油の重さもそれなりに感じる。とはいえ、ホテルらしく雑に転ばせることはなく、塩の当たりは穏やかで、ケチャップとマスタードという王道の組み合わせがきちんと受け止める。主役を引き立てるというより、同じボリューム感で並走してくる存在だ。

圧倒的な景色を店の一部として取り込み、ホテルでありながら上質な和の世界を成立させていること。その空間の中で供される料理が、期待を裏切らない完成度で応えてくれる。景色、空間、料理が同じ方向を向き、ひとつの体験としてまとまっている。このラウンジには、アマンというブランドが日本でどのように根を張ったのかが、はっきりと表れている。ご馳走様でした。

ザ・ラウンジ byアマン
050-5595-8637
東京都千代田区大手町1-5-6 大手町タワー 33F
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13180843/

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