2025.11.27 夜 鶏白湯おでんで、立ち呑み。@ぽんしゅや 三徳六味 四条烏丸店 居酒屋・定食 京都市 5000円〜9999円 ★★★★☆ 京都・四条烏丸の細い路地にふっと灯る明かり。町屋を改装した立ち飲みのカウンターに誘われるように入ると、入り口には堂々たるおでん鍋。ここが『ぽんしゅや 三徳六味 四条烏丸店』。大阪・福島を起点に大阪・京都へと複数店舗を展開するブランドだが、その広がりにチェーンらしい均一化の匂いがないのが印象的だ。店が増えるほどオペレーションの軽さが出やすいのに、ここにはそんな気配がなく、ぽんしゅと六味を丁寧に扱う姿勢がぶれずに息づいている。町家の空気にも自然と馴染み、ブランドの広がりと店の質がしっかり両立している感じがいい。 料理はまず「椎茸と三つ葉の浸し」から。厚みのある椎茸にじんわり浸みた旨味を、三つ葉の青い香りがすっと抜けていく。淡味のよさを丁寧に引き出した一皿。 「ポテトサラダ」は和の酒場らしいまとまり。じゃがいものホクホクを残しつつ、鰹節とネギの香りがふわっと立ち上がる。 揚げ物の主役は「おろし梅唐揚げ」。衣はカラリ、中はじゅわり。その奥行きに梅の酸味と大根おろしが清涼感を与え、ぽんしゅを呼び込む仕立てになっている。 「蟹味噌グラタン」は、蟹の甲羅に濃厚な旨味をぎゅっと詰め込んだ一品。蟹味噌のコクにホワイトソースのまろやかさが重なり、焼き目が香ばしさを添える。スプーンが底をさらうまで止まらないやつだ。 ここからが真打ちのおでん。鶏白湯の濃厚さを前面に押し出した出汁が、この店の個性をしっかりと際立たせる。白湯ならではのとろみと厚みがあって、立ち飲みの枠に収まらない仕上がりだ。「玉子」は黄身の奥まで白湯が入り込み、噛むほどにまろやかなコクが広がる安定の一品。「揚げ納豆巾着」は、濃厚白湯と納豆の香りが想像以上に好相性で、巾着からあふれる旨味がスープに溶け込む。 そして「丸腸キャベツ」。丸腸の脂の甘みと濃厚白湯の一体感は、もはやもつ鍋。キャベツがその旨味をふんわり受け止める。 締めにはぜひ「出汁割り」を。日本酒の香りに鶏白湯の温かさが重なり、立ち飲みでありながら食後の余韻はしっかり。ぽんしゅと出汁を軸に、六味を軽やかに拾い上げていくこの場所は、京都でふらりと一杯やりたい夜に思い出したくなる一軒だ。 ご馳走様でした。 — ぽんしゅや 三徳六味 四条烏丸店050-5600-5649京都府京都市下京区綾小路通柳番場西入綾材木町188-5https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26035503/