2025.11.27 昼 並んでも欲しくなる、ふんわりドーナツ@ひつじ パン・サンドイッチ・ハンバーガー 京都市 〜999円 ★★★★☆ 京都の静かな通りに、朝から長い列。大行列を生む人気店なのに、どこか肩の力が抜けた素朴な空気が流れている。2011年創業の小さなドーナツ工房『ひつじ』。名前の通り、やわらかくて、あたたかくて、ふっくらとした世界観がそのままドーナツに宿る店だ。 揚げ物とは思えない軽さの秘密は、生地への繊細なアプローチ。油をまとわせながら重さを感じさせず、しっとりとした質感を保つ。この“やさしい揚げ”こそ店の哲学だと思う。甘さを構成する素材にも強い意志がある。丹波黒大豆のきな粉、徳島の和三盆、一保堂のほうじ茶、広南産のシナモン。砂糖というより香りの素材として扱う姿勢に惹かれる。 ひと口かじると、空気を含んだやわらかさのあとに、じんわり広がるしっとり感。余韻は驚くほど軽やかで、体が素直にもう一つを求める。素朴なのに満足度が高く、奥行きのある味わいだ。 「プレーン(きな粉)」丹波黒大豆100%の香りが濃厚で、粉の持つ熱量がしっかり伝わる。 「プレーン(和三盆)」気品ある甘さが生地のしっとり感と溶け合い、余韻の美しさが際立つ。 「チョコレート」フランス産カカオの深い香り。ほろ苦さと生地の優しさのコントラストが鮮明。 「クリームチーズときび砂糖」クリームチーズ特有のコクと香りが加わり、クセになる風味として記憶に残る一品。 行列店でありながら、ただ真っ直ぐにおいしさの円を作り続ける姿勢に心を掴まれる。派手さではなく、静かな丁寧さ。その魅力が京都らしい余白と調和し、わざわざ訪れたいと思わせる理由になっている。ご馳走様でした。 — ひつじ075-221-6534京都府京都市中京区大炊町355-1https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26018786/