2025.11.22 夜 横浜の魂を千葉で味わう、そんな家系に出会った。@ラーメン濱野家 ラーメン・つけめん 市原・木更津・富津 〜999円 ★★★★☆ 千葉・市原の行列スポット、その名も『ラーメン濱野家』。家系ラーメンの名店・杉田家で腕を磨いた店主が2020年に立ち上げた店で、家系の古典を現代に最適化したような一軒だ。家系といえば骨太な豚骨醤油だが、濱野家のスープの特徴は、濃厚なのに臭みがなく、誰もが飲み干せるクリアなコク。一言で言えば、毎日でも通える家系と言っていい。 目の前に現れた「ラーメン」。表面に鶏油が艶やかに浮かび、海苔が三枚、ほうれん草、チャーシューが並ぶ。 レンゲを入れた瞬間に分かる。とろんとした粘度と、骨の旨味を感じさせる香り。口に含むと、最初に豚骨の厚いコク、次に醤油のキレ、最後に鶏油の甘みがふわっと寄り添う。重たすぎず、軽すぎず、このバランス感覚が実に見事。食べた瞬間に“あ、これ当たりだ”と身体が判断している。麺は家系らしい中太で、すすり上げた瞬間にスープのコクをしっかりまとわせる仕立て。噛むほどに小麦の香りが立ち、濃厚な豚骨醤油の厚みに寄り添ってくれる。 だが、個人的には──家系のトッピングはご飯でこそ本領を発揮すると思う。チャーシュー、海苔、ほうれん草、どれもスープをひたひたに吸わせてから白米にのせると、一気に世界が変わる。そして仕上げに刻み生姜をちょこんとのせれば、重厚な豚骨のコクにスッと一本筋が通り、味の輪郭が締まる。 背景には、店主のキャリアが確かに息づく。杉田家仕込みの技術、家系の基礎を徹底的に磨き上げた経験、それらが「濃いのに重くない」という唯一の解に結びついている。実はミトミえもんも南房総の出身。こんな家系が当時あったらと思わずにはいられない。丼を置いた瞬間にふっと芽生える、そんな郷愁もまた、濱野家という一杯の確かさを物語っている。ご馳走様でした。 — ラーメン濱野家千葉県市原市五井2442-1https://tabelog.com/chiba/A1206/A120601/12050938/