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2025.11.21 昼

住宅街に漂うスリランカのやさしい香り@アキフーズ

カレー

さいたま市

1000円〜2999円

★★★★☆

東浦和の静かな住宅街に、青い外観がぽんと現れる一軒。『アキフーズ』。スリランカ出身の店主アキさんの名前を掲げ、2020年にオープンしたこの店は、まるでスリランカのローカル食堂が、そのまま日本のローカルに着地したような不思議な馴染み方をしている。窓辺の象、手書きのメニュー、周囲の住宅と調和するゆるい空気。肩肘張らない日常の中に、スリランカの温度がそっと入り込む、その緩やかな空気感がこの店らしさだ。

看板料理は「ランプライス」。テーブルに運ばれた途端、バナナリーフの香りがふわっと立ち上がり、スリランカのローカル感が一気に押し寄せる。それでいて盛りつけは実に整っていて、雑多になりがちなローカル料理の印象をそっと裏切る。野菜中心とは思えないほど満足度が高く、味のレイヤーが重なっていく一皿。スパイスの香りが立ち上がりながらも、食べ進めるほどに旨味と甘味が寄り添い、全体がひとつの方向へ収束していく。ヘルシーなのに物足りなさがまったくないのが、このランプライスの面白さだ。

その中でも印象に残ったのが、素材の味がきちんと輪郭を持って立ち上がってくるいくつかの要素だ。ダルは優しい口当たりで全体を包みながら、しっかりスパイスの香りを浮かび上がらせる。占地はきのこ本来の旨味がじんわり広がり、スリランカのスパイスと自然に寄り添うのが面白い。南瓜は甘味の輪郭がはっきりしていて、ほっくりとした自然な甘味の後にスリランカらしい香りがすっと差し込む。素材の味がそのまま活かされながらも、全体の調和を崩さない設計に、思わずうなる。

日本の住宅街の真ん中で、スリランカのローカルをそのまま楽しめる。だけど決して異国料理のハードルが存在しない。それが『アキフーズ』の魅力。異国の香りを感じる優しいランプライス、これだけでもまた足を向けたくなる理由だ。ご馳走様でした。

アキフーズ
080-6618-2268
埼玉県さいたま市緑区三室1629-9
https://tabelog.com/saitama/A1101/A110102/11053628/

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