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2025.10.24 夜

スペインを知らない自分が、スペインを思い出す。@エル・カステリャーノ

世界料理(ヨーロッパ)

原宿・表参道・青山

5000円〜9999円

★★★☆☆

渋谷・宮益坂を少し上がった先、赤と黄のスペイン国旗が目印の『エル・カステリャーノ』。1977年創業、渋谷の街で半世紀近く続く老舗のスペイン料理店だ。店名の「カステリャーノ」とは“カスティーリャ語=標準スペイン語”の意味。その名が示す通り、王道ど真ん中のスペイン家庭料理を貫いてきた場所。

最初の皿は「生ハム&サルチチョン&チョリソ」。それぞれの個性は控えめながら、きちんと塩気でまとまっている。生ハムは脂が舌の上で静かに溶け、サルチチョンは肉の旨味が素直に広がる。チョリソ程よいスパイス感、アルコールと相性がいい。バルの最初の一皿としてはちょうどいい塩梅。赤ワインをゆっくり傾けながら味わうのが似合う。

続いて「スペインオムレツ」。見た目は素朴、味も想像通り。でも、その想像を裏切らないところに安心感がある。厚みのある卵の中にじゃがいもが詰まり、しっとりとした食感が続く。油は少し強めで、後半に重たさも感じるが、それもまた家庭の味の範疇。飾らない温かさがある。

「たらのコロッケ」は小ぶりで食べやすく、外はカリッと、中はふわっと。たらの塩味にアイオリのにんにくが重なり、シンプルながらもパンチがある。ただ、油の余韻がやや長く、好みは分かれそう。ハーフサイズで頼めるのがありがたい。

「小海老のアヒージョ」は定番中の定番。にんにくとオリーブオイルの香りが心地よく、海老の旨味が染み出したオイルが主役。パンを浸して食べると止まらない。少し塩が強めではあるが、ワインのあてとしてはむしろ丁度いい。

そして「イカ墨パエリア」。黒い米の上に赤ピーマンといんげん、リング状のイカ。ビジュアルはクラシックそのもの。米は少し硬めで、鍋底にはしっかりとソカラットが残る。イカ墨のコクはありながらも、後味は意外に軽い。

全体的に、味わいはどれも堅実で、奇をてらわない構成。いわゆる街のスペイン食堂として完成している。料理は手堅く、空間は温かい。そういう意味で、まさに本場のバルに来たような体験ができる場所。行ったことないけど。

ご馳走様でした。

エル・カステリャーノ
050-5456-1815
東京都渋谷区渋谷2-9-12 インテリックス青山通ビル 2F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13001313/

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