2025.10.23 昼 ケチャップと卵が描く、伊勢のソウルフード@モリ 喫茶店・カフェ 伊勢・志摩・鳥羽 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 伊勢のソウルフードといえば、、、 ぎょうざの美鈴の「餃子」、キッチンクックの「ドライカツ」、まんぷく食堂の「からあげ丼」と、この街の時間とともにあり、日常の中で磨かれてきた味ばかりだ。今回紹介するのもそのひとつ、1970年創業の老舗喫茶店『モリ』が誇る「スパゲッティ」だ。 鉄板が鳴る音、立ち上るケチャップの香り、その瞬間にもう食欲が目を覚ます。スタイルは、東海流の卵入りナポリタン。熱々の鉄板にパスタを盛り、仕上げに溶き卵を流し込む。卵が余熱でとろりと固まり、麺の下でソースと絡み合う。太めの麺はもっちり、ケチャップの甘酸っぱさが鉄板の熱で深いコクに変わる。赤ウインナーとグリーンピースが彩りを添え、粉チーズが溶けながら全体をまとめる。一口ごとに熱と香りが押し寄せ、最後に卵のまろやかさが余韻を残す。 もう一つの定番「海老ピラフ」は、穏やかでどこか懐かしい。バターの香りがしっかりと立ち上がり、米のしっとりとした質感に海老の旨味が溶け込む。彩り野菜がほのかな甘みを添え、フォークを進めるたびにリズムが生まれる。 どの皿にも感じるのは、“変わらないおいしさ”への信頼だ。ぎょうざの美鈴が夜を香ばしく照らし、キッチンクックががっつりと胃袋を満たし、まんぷく食堂が学生たちの昼を元気にする。その中で『モリ』は、喫茶という形で“伊勢の昼”のやすらぎを守ってきた。鉄板の上でジュウと鳴る音が、今もこの街のBGMになっている。ご馳走様でした。 — モリ0596-25-1729三重県伊勢市岩渕1-15-10 2Fhttps://tabelog.com/mie/A2403/A240301/24001592/