2025.10.20 昼 奥渋のベンチで、静かな朝をかじる。@Camelback sandwich&espresso 喫茶店・カフェ 京王・小田急沿線 〜999円 ★★★☆☆ 奥渋の坂道に差し込む朝の光。その風景の中に、いつも人が集まるベンチがある。サンドを頬張り、コーヒーをすする――そんなシーンがこの街の象徴になった『Camelback sandwich&espresso』。空間は狭いながらも開放的。カウンター越しに見えるのは整然とした厨房と、並ぶコーヒーカップ。通りに面したベンチは、店と街をつなぐ装置のように機能している。 寿司職人とバリスタが立ち上げたというこの店。そのキャリアが料理にも反映される。代表格「すしやの玉子サンド」。 ふかふかではなく、外側がしっかりと焼き込まれたハードロール。噛めばカリッと音を立て、香ばしさとともに小麦の甘みが立ち上がる。その硬さが厚焼き玉子をしっかり支え、全体を一体化させる要の役割を果たしている。ひと口頬張れば、まず出汁の香り、次に玉子の優しい甘み、最後に和がらしの刺激が追いかける。寿司屋の技をストリートに持ち込んだような、型破りでいて理にかなった一品だ。 合わせたのは「チャイティーラテ」。スパイスの香りが立ち、カルダモンとシナモンの骨格がはっきり。ミルクの柔らかさが玉子の余韻を受け止め、全体を包み込む。甘さの残響をさらりと流し、またひと口サンドに戻りたくなる、そんな往復運動が心地いい。 焼きたてのパンがカリッと音を立て、エスプレッソの香りがふっと風に混じる。ベンチには旅人も常連も並び、それぞれの朝を過ごしている。『Camelback sandwich&espresso』は、そんな何気ない時間に寄り添う店。サンドの温度とコーヒーの香りが、今日の始まりを少しだけやさしくしてくれる。 ご馳走様でした。 — Camelback sandwich&espresso03-6407-0069東京都渋谷区神山町42-2https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131810/13176685/