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2025.09.26 夜

優しさが作る、寿司の余白。@鮨 めい乃

寿司

六本木・麻布・広尾

50000円〜

★★★★★

麻布十番の『鮨 めい乃』。オープンから日も浅いのに、いまや予約困難な鮨屋として名が挙がる存在になっている。鮨好きの間でも「魚の鮮度も抜群」「コースが軽やか」といった声が絶えず、食べログやSNSを覗けば好意的なレビューが並ぶ。なぜここまで人を惹きつけるのか。いくつも理由があるが、ミトミえもんなりに考えるに、その秘密の1つは「優しさ」にある。

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この優しさは、量を抑えて腹八分に収める設計だけではない。味付けを引き算し、素材の輪郭を浮かび上がらせる手つき。押しつけがましい濃さや脂を避け、余白を残すことで、むしろ強い印象を与える。その一つひとつの選択が、この店の核を形づくっている。

「鯛」は、その典型。透明感のある旨味をすっと舌に届け、雑味のないクリアな味わいを残す。

「鮪」もまた脂に溺れない。赤身の清らかさ、

中トロの均衡。軽やかさを選び取る姿勢が、余白を与える優しさにつながっている。

「野菜のテリーヌ」は、冬瓜や山芋を出汁で寄せ、胡瓜やトマトを添える。「これぞ寿司屋のサラダ」と言いたくなる一皿で、フレンチの造形を纏いながらも、味わいは穏やかで和の呼吸を失わない。

小肌のフライは異端の発想だが、酸味の効いた身を卵白のタルタルでふんわりと包み込む。奇抜さよりも優しい調和で成立し、鮨の流れに自然と収まる。ここでも余白の美学が貫かれている。

その他のネタ

「枝豆」

「まぐろとハーブの生春巻き」

「蛸」

「甘海老」

「烏賊」

「鯵」

「小柱」

「車海老」

「おはぎ」

「雲丹」

「穴子」

「鮟肝スイカ」

「干瓢」

「玉子」

ワインとの組み合わせにも優しさは表れる。「Egly-Ouriet Rosé Grand Cru」の泡は小肌や赤身の酸を柔らかく抱き込み、「Arnoux-Lachaux Bourgogne Pinot Fin 2019」の赤は穴子や雲丹を穏やかに受け止める。強引なマリアージュではなく、自然に調和してしまう不思議。

『鮨 めい乃』の人気を支えているのは、派手さではなく優しさだ。素材を信じ、味付けを引き算し、余白を残す。強さよりも穏やかさで記憶に残る鮨。だからこそ、何度も足を運びたくなる。ご馳走様でした。

鮨 めい乃
03-6455-4130
東京都港区麻布十番1-6-1 THE V-CITY 麻布十番 PLACE 6F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13292357/

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