2025.09.11 昼 にんにくが導くラーメンの完成形@とんぴととりの光龍益 ラーメン・つけめん 大阪市 1000円〜2999円 ★★★★☆ JR桜ノ宮駅から歩いて数分。裏路地に突如現れるのが、白地に大きく「拉麺」と描かれたのれんと、脇に掲げられた白提灯に「光龍益」の文字。格子戸越しに中の様子はほとんど伺えず、知る人ぞ知る隠れ家的な佇まいを放つ。その店こそ2006年創業の『とんぴととりの光龍益』。 この店の魅力の1つは、一杯が目の前で組み上がっていくライブ感にある。まずは丼にスープ、続いて麺、さらにトッピング、分厚いチャーシューが添えられ、最後に手渡されるのが任意の生おろしニンニク。客の目の前で流れるように重ねられていき、ラーメンという舞台が完成する。 屋号の由来でもある「とんぴととり=豚皮と鶏」。その名を体現するように、スープは豚皮のゼラチン質由来のとろみと鶏のまろやかさを併せ持つ。ポタージュのような濃厚さながら、不思議と後味は澄んでいて重さが残らない。豚のコクと鶏の旨味が交互に現れ、飲み進めるたびに奥行きを増していく。これを受け止めるのは低加水の細ストレート麺。張りのある歯切れの良さでスープをしっかり持ち上げ、濃厚さに負けない存在感を放つ。 トッピングも抜かりない。炙り香ばしい厚切りチャーシューは肉の旨味と脂の甘みを兼ね備え、メンマは歯ごたえでリズムを添える。葱は全体を爽やかにまとめ上げる。そして最後に迷わず入れるべきはおろしニンニク。スープに溶かした瞬間、丸みを帯びていた旨味が一気に鋭さを帯び、爆発的な中毒性を生み出す。二幕構成のような味の展開に、体は正直にレンゲを止められない。 スープ、麺、具材、チャーシュー、そしてニンニク。順を追って組み上げられるからこそ、最後のひと匙で訪れる「完成の瞬間」が特別に感じられる。『とんぴととりの光龍益』は、ラーメンを食べるだけでなく、その仕上がる過程をも体験できる一軒だ。 ご馳走様でした。 — とんぴととりの光龍益06-6923-5604大阪府大阪市都島区中野町5-9-5https://tabelog.com/osaka/A2701/A270304/27015801/