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2025.08.27 夜

米と酒を呼ぶ、下町焼肉の豪快さ@山田屋 日暮里店

焼肉・肉料理

上野・浅草・日暮里

5000円〜9999円

★★★☆☆

立ち込める煙と笑い声が似合う町焼肉『山田屋 日暮里店』。
日暮里駅前の商業施設の中にあって、一歩店内へ足を踏み入れると、そこだけまるで別世界。外の落ち着きとは裏腹に、笑い声と香ばしい煙が充満し、活気に満ちた空気が広がっている。実はこの店、本店はお隣・三河島に構える老舗。創業以来ホルモンを看板に掲げ、下町の焼肉文化を支えてきた存在だ。その血脈が日暮里でもしっかりと息づいている。

料理の特徴は何より、町焼肉らしい豪快さ。まずは「牛塩もつ煮込み」。ぷるぷるに煮込まれたホルモンにまとわりつくのは、遠慮のない塩気。その圧倒的な強さが、酒を欲して仕方ない。本店から受け継いだホルモン推しのDNAが、しっかりとこの一皿に現れている。

続く「和牛ユッケ」は、この店の格を物語る一品。鮮度抜群の赤身を卵黄と絡めれば、濃厚で滑らかな旨味が口いっぱいに広がる。

「三種盛り」には、極上タン、極上ハラミ、極上赤身肉が並ぶ。部位ごとの個性を楽しみながら、焼肉の醍醐味を存分に味わえる構成だ。

そして名物「山田屋ミックス焼き」。こちらもホルモン五種を味噌ダレでまとめた豪快な盛り合わせで、アカセンの濃厚さ、コリコリの歯ごたえ、脂の甘みと、食べ進めるごとに表情が変わる。こちらも味付けは力強く、米にも酒にも相性抜群だ。

「鬼辛ソース」は、ただの辛さではなく、旨味を内包した後を引く味わい。焼肉と合わせれば、辛味で一気に気分を変えられる。そもそも辛味系の味変が多いのも、この店が米と酒を呼ぶ焼肉を徹底しているからだろう。

遊び心のあるメニューも印象的だ。「なんじゃこりゃ」は、豚の上顎を使った珍しい一品。コリコリとした独特の歯ごたえに、思わず名前の通り「なんじゃこりゃ!」と声が出る。

「モンク」は、海藻とホルモンを合わせたスープ。とろみのある口当たりに、磯の香りとホルモンの旨味が溶け合い、なんとも不思議な味わいを残す。

締めには「石焼ガーリックライス」。ジュウジュウと音を立てる石鍋から立ち上る香りだけで、もう一杯飲みたくなる。香ばしいおこげに卵が絡み合えば、背徳感すら愛おしい。

そして「潤肌冷麺」。透明感のある見た目ながら、スープはジュレ状に仕立てられており、最後まで塩気が濃く舌に残る。さっぱりと清涼感を求める冷麺とは一線を画し、ここでも町焼肉らしい味の強さを貫いているのだ。

ホルモンを軸に下町の焼肉文化を築いてきた本店。その魂を受け継ぎつつ、日暮里という地でひときわ強い熱気を放つ一軒。ここにあるのは、気取らない旨さと、酒と肉が織りなす下町の活気そのものだ。焼肉を思い切り楽しみたい時、ぜひ暖簾をくぐってほしい。ご馳走様でした。

山田屋 日暮里店
03-3806-8929
東京都荒川区西日暮里2-25-1 日暮里ステーションガーデンタワー 3F
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131105/13091831/

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